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Photoshopの革新的な「生成AI」機能

2024.10.31

制作

サムネ画像

こんにちは、クリエイティブ制作部の原山です。

今回は、Photoshopの革新的な「生成AI」機能についてご紹介します。

私が所属する制作部では、広告デザインを手がける中でよくフリーの画像素材を活用しています。しかし画像のサイズが微妙に合わず使えなかったり、不要な要素が映り込んでいたりすると、再度画像を選び直さなければならず、手間と時間がかかっていました。

そこで出会ったのが、「生成塗りつぶし」と「生成拡張」の機能です!
これらの機能は、画像のサイズを変更できたり、画像の不要な要素を瞬時に削除してくれる頼もしいツールです。作業効率を格段に向上させるこれらの機能の使い方を詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

生成塗りつぶし

「生成塗りつぶし」は、Photoshopに搭載されたAI技術を活用し、選択範囲内を自動的に塗りつぶしてくれる非常に便利な機能です。この機能を使えば、画像の一部を削除したり、新たな要素を追加する作業が簡単に完了します。

主な機能

写真から不要なオブジェクトを消す
不要なオブジェクトを簡単に削除でき、まるでもともとなかったかのように背景になじんでくれます。手動で修正するよりも自然な仕上がりが得られ、作業時間も短縮できます。

写真の修復をする
写真の一部が欠けてしまったり、損傷している場合は、その部分をAIが自動的に補完して自然な見た目に修正してくれます。

写真に新たな要素を追加する
写真に別のオブジェクトや要素を追加したい場合、自然に新しいオブジェクトを挿入することができます。

生成塗りつぶしの使い方

今回は下記の写真を使って使い方を説明します。「生成塗りつぶし」を使用して、家族の姿を消してみましょう。

画像1

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①選択範囲を作成
まずは、削除したい部分、修正したい部分を選択ツールで囲み、「生成塗りつぶし」ボタンを選択します。

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②生成塗りつぶしを適用
ここではプロンプトは記入せずに、「生成」のボタンを選択します。
プロンプトとはユーザーが入力する指示や質問のことを指しています。

画像4

③完成
家族の姿が消えました!写真を見る限り違和感なく削除されています。

④おまけ
先ほどはプロンプトを入力せずに生成ボタンを押しましたが、プロンプトを入力すると以下のようにオブジェクトを追加することができます。今回はプロンプトに「車」と入力しました。家族の姿は削除され、新たに車の外観が表示されています。

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生成拡張

生成拡張は、選択範囲に新しい部分を生成する機能です。これにより、画像のサイズを変更したり、新しい要素を追加したりすることができます。

主な機能

キャンバスの拡張
既存の画像に対して、新たに背景や余白を追加したい場合に便利です。生成拡張を使って、キャンバスサイズを拡張し、周囲の背景が自然に続くように生成されます。これにより、元の画像を崩さず広いスペースを確保でき、自然に画像を左右や上下に拡張できます。

生成拡張の使い方

今回は下記の写真を使って使い方を説明します。「生成拡張」を使用して、写真の上下左右を広げてみましょう。

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①選択範囲を作成
切り抜きツールを選択します。

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②サイズ指定と生成拡張を適用
広げたいサイズを指定し、ここではプロンプトは記入せずに、「生成」のボタンを選択します。

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③完成
写真の上下左右に新しい要素が追加され、画像のサイズを変更することができました!

④おまけ
先ほどはプロンプトを入力せずに生成ボタンを押しましたが、プロンプトを入力すると以下のようにオブジェクトを追加することができます。今回はプロンプトに「お花」と入力しました。先ほどはただ背景が違和感なく拡張されただけでしたが、プロンプトを入力したことで周りにお花の要素が追加されました。

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まとめ

Photoshopの生成AI機能である「生成塗りつぶし」と「生成拡張」は、デザインの自由度を大きく広げ、画像編集をより効率的にしてくれる便利なツールです。日常の作業が短時間で完了するだけでなく、デザインの品質も向上します。使ったことがない方がいらっしゃいましたら、ぜひ活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。