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【正しい句読点の使い方とは?】分かりやすい文章作成のコツ
2024.11.29
制作
こんにちは、制作部の高相です。今回の制作ブログでは、句読点の正しい使い方をご紹介します。「句読点は息継ぎのタイミングに合わせて打つと良い」と言われますが、その基準ではなんとも曖昧で難しいものです。つい打ちすぎてしまったり、使用頻度が少なすぎてしまったりなど、悩みを抱えている方も多いことでしょう。
分かりやすい文章作成をするためには、句読点の使い方やルールを把握しておくことが重要です。本記事では句読点のルールを詳しくご紹介しますので、最後までお付き合い頂けますと幸いです。
はじめに
句読点とは?
句読点とは、句点(くてん)と読点(とうてん)を合わせたものです。句点は「。」で表され文章の終わりに使用し、読点は「、」で表され文章の途中に使用します。
句読点の役割
句読点を適切に使うことで文章の意味が明確になり、読者にとって理解しやすい文章になります。そんな句読点の役割は、大きく分けて2つあります。以下で確認していきましょう。
■意味の区切り
・文中で情報を区切る役割をもつ
・内容を理解しやすくなる
■リズムの調整
・文章の流れを整える役割をもつ
・読みやすさを向上させる
句読点の目安とは?
読みやすい文章を書くためには、“1文の長さが50文字程度”かつ“1文あたりの読点は約1.5個”を目安に調整すると良いと言われています。“1文につき最大で2個まで”と覚えておくと良いでしょう。読みやすさを保つためには、読点の数はもちろんのこと1文を長くしすぎないことも重要です。
句点「。」の使い方・ルール
句点の使い方・注意点
句点は文の最後に付けるのが基本です。そのため使いすぎてしまうと文が分断され、流れが悪くなります。読点と同じく、必要なところにだけ使うことが大切です。
ルール1:文や段落の終わりに打つ
句点は文の終わりを示すため、1つの文が完結したら必ず打ちましょう。また、段落が終了する際に句点を使うことで、文章の構造が整理されるという効果もあります。
(誤)私の趣味は読書です。映画鑑賞も好きです。
(正)私の趣味は読書と映画鑑賞です。
ルール2:引用符「」の終わりには打たない
引用文「」の終端には、句点を打ちません。句点を打つ場合は引用符の外側、かつ全体の文が終わるところに打ちます。
(誤)彼女は「優れたエンジニアになりたいです。」と言いました。
(正)彼女は「優れたエンジニアになりたいです」と言いました。
ルール3:疑問符や感嘆符の後ろには打たない
疑問符「?」や感嘆符「!」の後ろには、句点を付けないのが一般的です。疑問符や感嘆符は、記号自体が文の終わりを示すため句点を打つ必要はありません。
読点「、」の使い方・ルール
読点の使い方・注意点
まず最初に、読点を多用している文章を見てみましょう。
上記のように読点を過剰に使用すると、読みづらくなることがあるため注意が必要です。この場合は【私は、仕事が終わったら散歩をします。】と読点を打つのが好ましいです。
句読点を正しく打つためには、文の流れを意識して「必要なところのみに使う」ことが大切です。また、使い方やルールを把握しておくことで、文章作成のときに「これで迷わずに済む!」という安心感が得られます。それでは、具体的なルールを確認していきましょう。
ルール1:主語のあとに打つ
主語のあと読点を打つことで、文の構造がはっきりします。特に主語が長いときや複雑な場合に使用すると、主語を明確にすることができます。しかし、文章が短い場合は無理に使用する必要はありません。
(正)私の友人である田中さんは、料理が得意です。
ルール2:列挙する場合は各項目の間に
複数の項目を挙げる際は、各項目の間に読点を入れます。
(正)りんご、バナナ、オレンジを買いました。
ルール3:文が切れる場所で打つ
文の途中で主題が変わったり、追加情報が入る場合に読点を打ちます。
(正)彼女は科学が好きで、将来は研究者になりたいと考えています。
ルール4:修飾語が長いときに打つ
修飾語が長くなると、修飾関係が分かりにくくなります。
このようなケースでは読点を入れることで、関係が明確になります。
(正)彼は、親切で思いやりのある友人です。
ルール5:接続詞や逆接助詞、副詞のあとに打つ
「しかし」「つまり」「では」などの接続詞や「〜が」などの逆説の助詞、「もちろん」などの副詞のあとは、読点を打つのがオススメです。読点があることで読みやすくなりますが、必ず打つ必要はありません。文のバランスを見て、状況に合わせて判断をするのがポイントです。
(正)この本は面白いが、少し難しいところもあります。
ルール6:平仮名や漢字が続くときに打つ
平仮名や漢字が続くと、読みにくい文章になりがちです。適切な位置に読点を置くことで情報が整理され、読みやすい文章になります。
(正)ここで、はきものを脱いでください。
上記はブログや本でよく使われる例なのですが、読点がないので「着物」「履物」のどちらを脱ぐべきなのか判別がつきません。このように複数の意味を持ってしまうような文では、読点を置くことで、読み手に本来の意図を伝えることもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、記事作成における句読点の使い方やルールについてご紹介しました。句読点を適切に使うことで、読み手にとって分かりやすく、伝わりやすい文章を作成することができます。ぜひ本記事を参考に、執筆に役立ててください。
また「記事作成における手順と執筆のコツ」という記事では、文章作成のポイントをさらに詳しくご紹介していますので、併せてご覧いただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。