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新年の運試し!
おみくじについて

2021.01.05

日常

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明けましておめでとうございます。新年いかがお過ごしでしょうか。
新年明けて早々ということもあり、今年一年の抱負を決めたり、家族や親戚・友人の方へ挨拶周りをした方も多くいると思います。
特に「新年最初の運だめしとしておみくじを引いてみた!」という方は多いのではないでしょうか。

私も毎年必ずおみくじを引いており、今年一年の運勢を占っています。(おみくじの結果は比較的信じる方です)

そんな中で謹賀新年、最初の日常ブログとして「おみくじ」について詳しく知りたいと思い、今回の記事を書くことにしました。
少しでも為になる内容を皆さんにお伝え出来たらなと思います。

おみくじの由来

まず初めにおみくじの由来から説明していきます。

そもそも、おみくじは漢字で「御神籤」または「御御籤」と書きますが、このおみくじの漢字の語源を知っていますでしょうか。
実はおみくじの語源とは、「国の祭事や後継者選びなど重要事項を決定する時に、神様からのメッセージを授かるための道具として用いられた”籤(くじ)”」が由来だと言われています。

その「籤(くじ)」に尊敬語を付け「御籤(みくじ)」、更にそこにもう一回尊敬語を付け「御御籤(おみくじ)」と呼ばれるようになりました。

「くじ」と聞くと、偶然で決まる運だめしのイメージが強いと思います。
しかし、古代の日本では「神様からの御告げ事」として神聖な意味が込められており、「くじ」による意思決定をとても尊重していたのです。

そこから現在のような神社やお寺で行われているおみくじの形になったのは、「元三大師百籤(がんざんだいしひゃくせん)」がきっかけと言われています。
これは平安時代の天台宗の僧侶である良源が考案したもので、百の漢詩で運勢や吉凶を表したものです。

江戸時代に入り、このおみくじのルーツである「元三大師百籤」を発見した僧侶の天海が、それぞれに番号をつけて現在の箱から棒を引くスタイルを確立しました。
そしてその習わしが広まったことで、全国で今のおみくじのスタイルが見られるようになったのです。

おみくじの運勢の順番

次におみくじの運勢の順番を見ていきたいと思います。
おみくじを引くと吉や凶など様々な運勢が出てくると思いますが、その運勢の順番をきちんと知らない人もいるのではないでしょうか。

一般的には下記の2つのどちらかのパターンが多いと言われています。

①大吉 - 吉 - 中吉 - 小吉 - 末吉 - 凶 - 大凶
②大吉 - 中吉 - 小吉 - 吉 - 末吉 - 凶 - 大凶

ただしおみくじの運勢の順番に決まりはなく、各地の神社によって異なるため、神社に行く前に調べておくのがベストですね。

ちなみに僕の今年の運勢は「吉」でした。2020年は厄年のど真ん中で、おみくじの運勢も末吉。振り返れば確かに色々と苦労したな...と感じる年でしたが、2021年は運勢も徐々に回復してきて良い年になりそうです。

おみくじを引くまでの流れ

「おみくじの由来」でも申し上げたように、おみくじは単なる運だめしではなく、「神様からの御告げ事」を授かるためのものです。
そのため、おみくじを引く前にきちんとした順序を踏んで臨むようにしましょう。

①社寺に参拝する
まずは祀られている神様仏様へのご挨拶と感謝の気持ちが大事です。
特に初詣の場合は、前の年を無事に過ごせたことを感謝し、新しい年も無事に過ごせるように願う大切な行事のため、礼儀作法はきちんと行う必要があります。

例えおみくじを引くことだけが目的であったとしても、きちんとこの礼儀作法は忘れないようにしましょう。

②おみくじを引く
参拝を済ませた後、おみくじを引くタイミングとなります。
今では通常のおみくじ以外にも恋愛、金運、学問など様々なおみくじがありますが、どのおみくじを引いても問題ありません。自分が今一番占いたいおみくじを引くようにしましょう。

また、「同じ日に同じ寺社で同じおみくじを引き直す」のは基本的にNGとされています。しかし、同じ日であっても「違う神社やお寺で引く」「異なる種類のおみくじを引く」、あるいは「別日に引く」のであれば、何回おみくじを引いても良いとするケースは多いそうです。

ちなみにおみくじを引く際は、占いたいことを思い浮かべ、引く直前に「今の私にお言葉を授けてください」と祈りながら引くことがポイントです。
おみくじは神様からの御告げを授かるもののため、おみくじを引く前の行為が大切なんですね。

でも案外このポイントを知らない人は多いのではないでしょうか。
私も今まで「今年こそ大吉が出て欲しい!」とだけしか願わず、肝心な占いたいことを思い浮かべたり、祈ることを全くしてきませんでした...

今年はきちんと引く前のお祈りを実践したので、お祈りに合った御告げを頂くことができ、去年より運勢の良い「吉」を引くことが出来たのかなと思います。

おみくじを引いた時の確認ポイント

おみくじを引いた後は当然のことながら、運勢を確認することになると思います。
しかし、おみくじの運勢だけを気になって、肝心な御告げ事を見落としてはいないでしょうか。

おみくじには「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」という易経の考えがベースにあります。これは「吉だからと慢心すると凶になり、凶が出ても自分を見直せば吉となる」という解釈となり、「吉凶の結果だけで一喜一憂するのではなく、助言を受け止め正しい方向に改善していってね」という意味が込められています。

すなわち表面上の運勢に左右されるのではなく、その内容を吟味し私生活に反映させていくことが大事になってくるのです。

どんなに良い運勢でも悪い運勢でもおみくじの御告げを大切に、日々自分の行動を見直していきたいですね。

おみくじを引いた後

おみくじを引いた後、そのおみくじをどうしていますでしょうか。
一般的には、良い運勢であれば手元に持って帰り、悪い運勢であった場合は神社やお寺にあるおみくじ結び所に結んで帰るという考えが広まっているかと思います。

しかし、実は神社やお寺側ではそのような決まりを定めていません。むしろ悪い運勢であった場合も、御告げ事の内容を忘れてしまうことのないよう持ち帰り見返すことを推奨している方もいます。

もちろん、おみくじを結ぶことで良いおみくじであれば神様と縁を結び、悪いおみくじであれば悪い運勢を神社の中に留めておく、という意味合いがあります。

ただ、おみくじの本来の目的が「神様仏様からの御告げ事の内容を今後の生活の指針として欲しい」ということを考えると、持ち帰り日々見返すことが良いのかもしれませんね。

ちなみに、持ち帰ったおみくじが不要になった場合は、納札所に納める、または年末年始のお焚き上げに出すと最後まで感謝の気持ちを尽くすことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
普段よく手に取っているおみくじですが、意外と知らないことが沢山あったのではないでしょうか。
既に今年初詣でおみくじを引かれた方も、これから引く方も、今後のおみくじを引く際の参考になれば幸いです。

ちなみに初詣は「元旦~3日」までの三が日を指しますが、三が日に行けなかった場合は「松の内」までに参拝しに行くのでも大丈夫です。
松の内は新年にお迎えした歳神様が家の中に滞在している期間のことを指し、東日本では「1月7日」まで、西日本では「1月15日」となっています。

また、松の内までの間でも参拝に行ける時間がないという方は、2月3日の「節分の日」までの参拝をお勧めします。
節分には「季節を分ける=季節の変わり目」という意味があり、立春の日の前日にあたります。そのため、新春が始まる前の節分の日までに是非とも初詣と新年のおみくじを済ませて頂けると良いかなと思います。

それでは今回はこの辺りで。
最後までお読みいただきありがとうございます。また次回もよろしくお願いいたします。