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日常2020.10.29

○○の秋の由来とは

こんにちは!データ解析チームの豊嶋です。
今年も段々と涼しくなり、秋の季節を感じるようになってきました。

ところで秋と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますでしょうか?
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋など、秋には○○の秋とつくものが多くあります。
僕自身、食べることがとても大好きなので、「秋といえば」と聞かれると「食欲の秋」と即座に答えてしまいます。

しかし、そもそもなぜ秋には「○○の秋」という名前が付けられているものがこれほどまでに多いのでしょうか?
そんな疑問を秋の到来と共にふと感じたため、今回は「○○の秋の由来」について、一つずつ調べて分かった内容を記事にしてまとめていこうと思います。

食欲の秋

冒頭でも述べましたが、秋と聞いて皆さんは何を思い浮かべますでしょうか?
僕は真っ先にこの「食欲の秋」が思い浮びますが、秋は本当に食べることに適した季節だなと感じます。

秋になると気温が涼しくなってお腹が空きやすくなることはもちろん、食べ歩きをするにも最適な気候です。また、さんまや牡蠣、きのこや栗など、秋には旬の美味しい食べ物が勢ぞろいしています。

そんな「食欲の秋」ですが、そう呼ばれるようになったのには、下記のような諸説があるそうです。

まず一つ目が、秋に旬を迎える食べ物が多かったことが挙げられます。
今でこそ農業技術の発展により一年中様々な食べ物を収穫できるようになりましたが、昔は時期によって収穫できる食べ物は異なり、輸送手段も限られていました。
そんな中、さんまやきのこ、栗やさつまいもなど、秋には旬を迎える食べ物が多くあり、各地で様々な食べ物が市場に出回るようになります。

多くの食材が旬を迎え食欲を刺激する秋という季節は、まさに「食欲の秋」と呼ぶにもってこいの季節だったのですね。

また2つ目には、人間の本能や身体の機能が関係しているという説が挙げられます。
秋になると「何故かいつもよりお腹が空く気がする」と思ったことはありませんか?
それは「寒い冬を乗り切るために、脂肪をため込んでおく」という動物的本能が、人間にもまだ残っているからなのだそうです。

更に、秋に食欲が旺盛になることには科学的にも根拠があるそうです。
夏から秋にかけて、段々と日照時間が短くなりますが、実は日光にあたる時間が短くなると「セロトニン」というホルモンの分泌が減ってしまうことはご存知でしょうか?
セロトニンとは精神安定の効果を持つホルモンのことで、日光以外で減ったセロトニンを増やすためには、セロトニンの分泌を促すトリプトファンを食べ物から摂取することが必要となってきます。

そのため、身体がホルモンバランスを保つために食欲を増進させ、「秋といえば食欲」という考え方が定着していったのかもしれません。

スポーツの秋

次に紹介するのがスポーツの秋です。
秋は気温がぐっと涼しくなり、身体を動かすのには最適な時期になりますよね。
夏では気温が高いために、どうも身体が重く運動することが億劫になりがちですが、秋になると散歩をしてみたり、自然と身体を動かしたくなりますよね。

そんな「スポーツの秋」ですが、そう呼ばれるようになった最も大きな由来は、東京オリンピックの開催がきっかけだと言われています。

東京オリンピックは1964年の10月10日に開会式があり、24日に閉会式と秋まっさかりの時期に行われました。また、初めて国際的なスポーツ大会が日本で開催されたこと、1940年に開催予定だった東京オリンピックのリベンジということもあり、日本国民の多くが東京オリンピックの開催に盛り上がりました。
そのような背景から、1966年には東京オリンピックの開催を記念して、10月10日を体育の日として制定することになりました。(現在は10月の第2月曜日、また2020年よりスポーツの日に改名)

体育の日は「オリンピック開催を記念し,国民がスポーツや体育に親しみ,健康な心身を培う」といった目的でつくられたもので、この体育の日の前後に様々なスポーツ関係のイベントや学校の運動会が開催されるようになりました。

この一連の経緯の元、「秋といえばスポーツ」という考え方が広まったと言われています。

また他の説としては、農業の閑散期も関係していると言われています。
農業が今と比べて全国的に盛んであった頃には、9月や10月頃に稲刈りが終わり、次の収穫へと向けた閑散期に入ります。この農業の閑散期の間に、身体を動かすきっかけとして運動会を行う地域も多々見受けられました。
このような時代背景も「秋といえばスポーツ」という考え方を広めた一つの理由なのかもしれません。

読書の秋

3番目に紹介するのが読書の秋です。
秋になると日照時間が段々と短くなり、気温も下がることから、自然と夜は家の中で過ごす機会が増えてくると思います。それと同時に夜の時間を読書にあてる人も多いのではないでしょうか。

そんな「読書の秋」ですが、そう呼ばれるようになったのには、8世紀、中国の唐時代を代表する詩人である韓愈が、代表作である「符読書城南詩」で詠んだある詩が由来だと言われています。

その詩というのが「灯火親しむべし」という一節です。
これは当時18歳の息子に読書の大切さをおしえるために詠んだ詩とされており、簡単に要約すると「涼しい秋の夜長には、灯りをともして読書をすることが最適だ」という意味になります。

この詩がきっかけで、涼しい秋には読書が適しているという考え方が浸透したそうです。
また、日本ではかの有名な小説家、夏目漱石が1908年に書き下ろした小説「三四郎」で、先ほどの詩を引用したことをきっかけに「読書の秋」という考え方が広まりました。

また、戦後の1947年には複数の出版団体や図書協会などの協同のもと、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」という目的で読書週間が選定されます。
その期間が、文化の日を中心とした10月27日から11月9日の秋の季節に定められたことも、「秋といえば読書」という考え方をより根付かせた要因ともされています。

芸術の秋

最後に紹介するのが芸術の秋です。
秋になると、夏と比べどことなく街並み全体が落ち着いた雰囲気となり、紅葉や夕暮れなど美しい景色がよく似合う季節にもなります。
また、「物思いに耽る秋」というように自分自身と向きあう機会も多くなり、心情を作品として形に残す芸術とはとても相性が良い季節だとも言えます。

そんな「芸術の秋」ですが、そう呼ばれるようになった由来として、1918年に発行された「新潮」という雑誌が関係していると言われています。
「新潮」とは1904年に新潮社が創刊し今なお続いている歴史ある文芸雑誌であり、当時も大きな影響を持っていた雑誌であったと言えます。
その雑誌の中で「美術の秋」という言葉が使われたことがきっかけとなり、「芸術の秋」という言葉が広まったとされています。

また、芸術の秋を裏付ける根拠として、実際に日展や二科展、院展などの様々な芸術イベントが秋に集中していることも挙げられます。
そもそもこのような芸術イベントの開催は、1907年に日本の美術振興策として政府が文部省美術展覧会を秋に開催していたことが、一つのきっかけともなっています。
そこから画作や彫刻など、多くの美術作品を鑑賞できる展覧会の形が秋に根付いていきました。

その他にも気候が関係している説も一つの由来として挙げられています。
秋は暑すぎ寒すぎない丁度よい気温のため、芸術作品の創作活動にはもってこいの季節になっています。同時に植物の紅葉や旬の野菜や果物が実る時期なども重なり、秋ならではの綺麗な景色を楽しめます。
このような美しく風情の残る情景を作品として創作したい、触れていたいと感じるのも、自然な流れだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「○○の秋」といったテーマで様々な由来を紹介しましたが、共通して言えることは季節の移り変わりに影響を受けているということです。
季節の移り変わりによる気温や風景の変化や旬の食べ物の収穫など、四季が存在する日本だからこそ、「○○の秋」を楽しむ文化が生まれたのだと言えます。

今年は新型コロナウイルスの影響で思うように秋を楽しめないこともあるかと思いますが、是非今だからこそできる秋の風物詩を味わってほしいなと思います。

それでは本日はこのあたりで。また次回もよろしくお願いいたします。