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コロナ禍における
バイクの需要

2021.09.16

日常

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こんにちは、5期生の田中です。

新型コロナウイルスの感染者数が減少せず緊急事態宣言が続いていますね…。

弊社はリモートワークが導入されているので、業務上の感染を心配することなく安心して働くことが出来ています。本当にありがたい環境だなとしみじみ思います。

しかしながら、1週間のうちに外出するのは多くて3日と本当に外に出る機会が減りました。仕事終わりに家の近くのスーパーに食料や日用品を買いに行く時くらいです。仕事終わりなので、もちろん太陽も落ちてしまっています。

ということは、私の体は日光をほとんど浴びていない状態なのです…!

人の体は、定期的に日光を浴びていないとビタミンDの生成量が減少し骨が弱り、病気のリスクが高まってしまいます。また、セロトニンの分泌も減少するため、ストレスや疲労を解消することが難しくなります。

不要不急の外出は控えるべきなのは承知の上ですが、このように自身の体に影響が及び始めていることに焦りを感じたので、感染リスクを抑えつつも休日に楽しめる趣味を模索することにしました。

いまだからこそのバイク

そこで、先日兄がバイクの免許を取得したと嬉しそうに話していたのを思い出しました。
元々インドア派でこれといった趣味はなく、休日も暇を持て余していたそうですが、バイクを手にしてからツーリングが趣味になりアウトドアな休日を満喫しているそうです…。

なんだか羨ましく思った私は、早速バイクの免許を取得することを決意しました。
最寄りの自動車教習所に入校に関してのお問い合わせをしたところ「現在予約が殺到しているため、9月中旬からの受付となります。」との返答をいただきました。
一早く免許を取りたかったのですが、泣く泣く9月中旬から教習所に通うことにしました。

このようにバイクの需要が高まっている要因は何なのか、気になった私は調べてみる事にしました。すると、その背景にはコロナウイルスの影響があったのです…。

三密を回避するための移動手段

バイクでの移動は電車やバスとは異なり、密閉、密集、密接の「三密」を回避することが出来ます。また、座席やつり革などに触れる事もなく、間接的な感染を避けることも出来ます。
自動車での移動よりも身軽であることから、渋滞を避けられるメリットを持ち、趣味だけでなく、通学や通勤手段としてバイクを使う人も増えているそうです。
さらに外出自粛が余儀なくされ、外食の機会が減少したことから、デリバリーの需要も増加しました。デリバリーの際にもバイクを使う人が増えているそうです。

バイクの売上推移

以下のグラフは、2015年から2020年までのバイクの出荷台数になります。

グラフを見てみると、2020年では原付は減少していますが、126cc以上の自動二輪車は過去5年間で最大となっています。

2020年の春に発令された緊急事態宣言の頃から、バイクは密を避ける乗り物として注目を集め、同じようなタイミングで人気車が発売されたことなども重なり、一部では「第3次バイクブーム」と呼ばれているそうです。

コロナがもたらす市場の変化

コロナウイルスの影響でバイクの需要が高まり、売上も好調だというお話をさせていただきましたが、バイク市場において供給が追いついていないという問題も発生しているのが現状です。

新車が買えない!?

世界的に経済活動が停滞したことや、船舶がコロナ禍を避けるためになかなか入港できないことなどから物流に影響が出はじめ、需要が増加してからも世界中でコンテナの奪い合いのような事態が起きています。さらに半導体の供給の遅れなどがバイクや車の生産に影響し、新車不足を招いています。
このような事態から、新車でバイクを購入しようとしても納期までに時間がかかってしまうという問題が発生しています。

中古車価格の高騰

中古車市場においては、中古バイクの取引価格が上昇する事態が発生しています。人気車に関してはプレミア価格が付いたり、生産終了してからしばらく経った高年式のモデルに関しては、新車時以上の価格で取引されたりしています。また、コロナ禍で新車の生産が滞り、納車の遅れが出ることによって下取りバイクの発生も減少しています。

バイクの免許を比較

ここまで、コロナ禍でバイクの需要が高まり、供給が追い付かないことで市場が変化しているということをお話しさせていただきましたが、続いてはバイクの免許について少しお話させていただきます。

総排気量とは?

先程の「バイクの売上推移」で「〇〇cc」という言葉が登場しました。こちらはバイクの排気量を表しています。
排気量が大きいほど、バイクのエンジンパワーが大きくなり、エンジンのサイズ自体も大きくなります。そのため、車体も大きくなります。
排気量の大きいバイクのメリットは、瞬間馬力が大きいことや、優れた加速性能と安定した走りが出来る点が挙げられます。しかし車体が大きい分、取り回しがやや難しいといったデメリットも挙げられます。
反対に排気量が小さいバイクは、瞬間的なパワーは劣りますが、コンパクトで小回りが利き、停車時の安定感に優れています。

4種類の免許

バイクの運転免許は4種類あり、運転するバイクの排気量ごとに必要とされる免許は異なります。その区分は以下の通りです。

・原動機付自転車免許(原付)
・小型限定普通二輪免許(小型二輪)
・普通自動二輪車免許(普通二輪、中型二輪)
・大型自動二輪車免許(大型二輪)

  原付 小型二輪 普通二輪
中型二輪
大型二輪
排気量 ~50cc 51~125cc 126~400cc 401cc以上
年齢条件 16歳以上 16歳以上 16歳以上 18歳以上
AT限定 なし あり あり あり
2人乗り
高速道路
法定速度 30km/h 60km/h 60km/h 60km/h
二段階右折
車検 不要 不要 250cc以下不要
251cc以上必要
不要

【参考】MOBY (モビー)

バイク免許4種類の中で最も上位なのは大型自動二輪免許で、全てのバイクを運転することが出来ます。また、普通自動二輪車免許は400cc以下、小型限定二輪免許は125cc以下のバイクを全て運転出来ます。原動機付自転車免許は原付(50cc以下)のみに対応していますが、普通自動車以上の運転免許を所持している場合はそちらでも運転することが出来ます。

教習所での取得費用と期間

バイクの運転免許の取得費用や日数は、種類ごとに異なります。また費用に関しては、取得する教習所によって異なりますので、ご参考程度にしていただければと思います。

1. 原動機付自転車免許(50cc以下)

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原付の場合は、受験資格である原付講習料が4,500円で試験手数料が1,500円、試験合格後の免許交付手数料が2,050円で合計8,050円です。また、任意受講である学科試験講習は2,000円です。別途で入所時に住民票や申請用写真代などの費用が掛かりますが、全ての費用を合計しても1万円以下で取得が可能です。先述した通り、普通自動車以上の運転免許を所持している場合は、新しく免許を取得することなく運転することが出来ます。

取得までの日数は1日で、原付講習を行っている日であれば即日で取得することが可能です。また、原付講習と学科試験を別々に受ける場合でも、2日で免許を取得できます。

原付は、最高法定速度が時速30kmまでとなっており、交差点では二段階右折を義務付けられているので個人的に煩わしさを感じてしまいますが、このような手軽さが最大の魅力だと思います。

2. 小型限定普通二輪免許(51~125cc)

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小型二輪の場合は、9万~12万円ほどかかります。また、普通自動車以上の運転免許を所持している場合は6万~8万円ほどで取得できます。

取得までの日数は最短6日(AT限定5日)かかります。また、2018年4月の道路交通法改正により、1日あたりの技能教習上限時間が引き上げられました。そのため、普通自動車以上の運転免許を所持している場合は、AT限定であれば最短2日で取得可能です。

小型二輪は原付第二種とも呼ばれますが、先程ご紹介した原付第一種とは異なり、最高法定速度は車と同じく時速60kmで走ることができるため交通の流れに問題なく乗ることが出来ます。また、二段階右折も不要なため、通常の運転においての煩わしさもありません。しかし、高速道路や自動車専用道路に乗ることは出来ないので注意が必要です。

3. 普通自動二輪免許(126~400cc)

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普通二輪の場合は、10万~15万円ほどかかります。また、普通自動車以上の運転免許を所持している場合は8万~10万円ほどで取得できます。

取得までの日数は最短8日間(AT限定6日)かかります。しかし、教習所の予約状況などを考慮すれば取得までには数か月かかるかと思います。

126cc以上のバイクであれば基本は車と同じルールで走ることが出来ます。小型二輪とは異なり、高速道路や自動車専用道路に乗ることもできるため、より行動範囲も広がることかと思います。また、250cc以下のバイクは「検査対象外軽自動車」となっているため車検を受ける必要はありませんが、251cc以上のバイクであれば車検が必要となってきます。初回新車登録後は3年で、以後も継続して使用する場合は、2年ごとに継続検査を受ける必要があります。

4. 大型自動二輪免許(401cc以上)

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大型二輪の場合は、20万~25万円ほどかかります。普通自動車以上の運転免許を所持している場合は10万~12万円ほどで取得できます。

取得までの日数は最短19日ほどかかりますが、普通自動二輪免許を所持している場合は最短6日間(AT限定5日)で取得可能です。

大型自動二輪免許では、排気量に制限がなく全てのバイクに乗ることが出来ますが、AT限定の場合は650ccまでなので注意が必要です。また、他の二輪免許とは異なり18歳から取得可能となっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。外出自粛要請が続き、巣ごもりを余儀なくされる日々が続くことで、コロナ疲れやストレスにお悩みの方もいらっしゃるかと思います。近頃の感染者数の状況を見ると、終わりが見えず肉体的にも精神的にも疲弊してしまいそうですよね。

今回私は、バイクでツーリングをするという手段を選びましたが、ストレス解消の方法は人それぞれだと思います。もし、私と同じように「外に出たいけどコロナが心配」と感じている方がいらっしゃいましたら、バイク免許の取得も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。その際はこの記事を参考にしていただけると幸いです。

後日、免許を取得してツーリングが出来るようになった際は、ちょっとした一人旅の様子もご紹介出来たらいいなと考えています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。