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坂道探訪(番外編)
- 港区の坂道と大使館

2022.06.07

日常
坂道探訪

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こんにちは。制作部の中山です。
今回もシリーズで書いている港区の坂道探訪についてブログを書こうと思っていたのですが、春先の忙しいこと…。過去のブログでもご紹介している神保町の「さゝま」へ期間限定の桜餅を買いに足繁く通ったり...我が家の猫の去勢手術があったり...ワクチン接種をしたりと...なんだかバタバタと過ごしており、前回の2月末の更新から10坂しか巡れていませんでした。ちょっと記事にするには数が少ないような気がするので、今回は番外編として港区の坂道と大使館について書いていこうと思います。

前回の「坂道探訪4」のブログでも触れていますが、港区というエリア、そして港区の坂道周辺にはとにかく大使館が多く、坂道探訪をしていると同時に大使館巡りをしているような感覚に陥ることもしばしば。坂道探訪をはじめた初期の頃にこのことに気づいていれば、大使館巡りもかねて巡ったのに...と少しもったいなく感じるほどです。

大使館ってなんだろう

と、ここまで大使館という単語を頻出させていますが、そもそも大使館ってなんでしょう...。「そもそも大使館とは~」といった文から書き始めたかったのですが、わかるようでわからない大使館...。説明しようと思っても説明できない大使館...。無知を晒すことに一瞬だけ逡巡しましたが、ここは素直に無知を認め、まずは大使館について調べてみることにします。早速Google検索で「大使館」と打ち込んでみます。するとサジェストに「大使館とは」「大使館とは 役割」「大使館 何をする」「大使館 簡単に」「大使館とは 子供向け」といったキーワードがずらっと出てくるではないですか。きっとわたしと同じようなみなさんが検索をしているのでしょう。なかにはお子さんに「大使館とはなに?」と質問され回答に悩まれた親御さんもいらっしゃるのかもしれません。そうやって妄想していると、よくわからない一体感のようなものを感じ妙に励まされます。
そんな妄想の産物である励ましを背に、早速Wikipediaを見てみましたが、当然のことながら非常にわかりやすく勉強になります。

大使館(たいしかん、英語: embassy)は、国交が成立している外国に、自国の特命全権大使を駐在させて公務を執行する役所。総領事館や領事事務所などの領事機関および政府代表部と並んで、外交使節団の公館(日本の法令用語では在外公館[1])と呼ばれる。大使館を含む在外公館(総領事館、領事館も含む)は、国際法(外交関係に関するウィーン条約)において外交特権を有し、その敷地は不可侵であり、設置された国家(受け入れ国:接受国)の官憲は特命全権大使の同意無しに立ち入ることが出来ない。また、租税などについても、全て本国の領土と同じ扱いを受ける。つまり、大使館の敷地内はその大使館設置国の領土と言っても過言ではなく、敷地内は大使館設置国の法律が適用される。

通常、接受国(派遣先の国)の首都または主要都市に置かれ[3]、派遣国(派遣元の国)を代表して、接受国での外交活動の拠点となるほか、ビザの発給や、パスポートの発行・更新、滞在先での自国民の保護といった援助などの領事サービス、広報・文化交流活動、情報収集活動などの業務を行う。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E9%A4%A8

港区にはどのくらいの大使館があるのか

大使館についての正しい知識を得て、これで本題に入れるぞ!と思ったのですが、ここで新たな不安がでてきました。大前提として港区は本当に大使館の多い区なのでしょうか?私が坂道を踏破する中で「港区の坂道の周辺には大使館が多い」と感じただけなので、なんとも心もとない気持ちになってきました...。そこで改めて港区にはどのくらいの数の大使館があるのかを調べてみました。

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一つひとつ調べるのは大変だな...と思っていると、坂道探訪をはじめてから愛読している港区の公式サイト内「広報みなとコラム」のバックナンバーに、わたしが知りたかった内容がまるっとそのまま解説されていました。(※そのまま画像を転載するわけにはいかないので、真似をして自分で画像を作成しています)
しかしいつも思うのですが、港区の公式サイトは情報が豊富で本当に素晴らしいです。わたしのような庶民が疑問に思うであろう情報を、常に先回りして更新してくれています。港区の公式サイトを閲覧するたびに、港区のサイトの担当者の方々へ「いつもありがとうございます。わたしは港区の区民ではないですが、かなりの頻度で公式サイトを閲覧しています。最高です!」と言って、菓子折り持参でお礼参りしたい気持ちになります。
さて、上記の図を見ても港区にある大使館の数はトップです。平成26年8月の情報との注意書きがありましたが、港区には82の大使館があると...。わたしのあの感覚は正しいものだったとほっとしました。ただなぜ港区には大使館が多いのでしょうか?
もちろん港区は主要都市ではありますが、それならば国会議事堂や内閣総理大臣官邸、最高裁判所といった日本の主要機関が立ち並んでいる千代田区でも良いでしょうし、渋谷区や新宿区でも良いような気がします。
そんなわたしの疑問にも、すぐさま港区の公式サイトが答えてくれました。こうなってくると脳内を読まれているような気さえしますが、ありがたいです...。

なぜ、港区には大使館が多いのでしょうか。一説によると、江戸時代に多くの大名屋敷があったことと関係しているそうです。開国後、明治政府は国交を結んだ国にこれら大名屋敷の跡地を拠点として提供しました。外国にとっても港区は、日本に往来する交通手段が海運しかなかった当時、自国と東京との連絡に不可欠だった横浜港への道筋にある便利な土地でした。その上、日本の政府機関へもアクセスが容易な地域であったことから、港区に大使館を置く国が増えました。すると外交官同士の交流や情報収集もしやすくなり、さらに大使館の集中が進みました。このようにして現在に至るという訳です。

引用:https://www.city.minato.tokyo.jp/index.html
※情報変更がなされる可能性があるとのことで、ルールに従いTOPページへのリンクを貼っております。

港区の坂道と大使館

ここまできてようやく本題ですが。港区にある大使館とその周辺の坂道を洗い出してみました。といっても、82ヶ所もの大使館すべて調査するのには時間的な余裕がなかったことから(大使館について調べて時間をロスしたので...)一部のみになります。しかしそれでも...Google Mapsと睨めあうこと数十分...港区に坂道も大使館も多いのはわかっていましたが、改めてまとめると本当に多いです...。もしこれから港区の坂道を踏破しようと思う方がいるならば、ぜひ大使館巡りもセットでどうぞ...とアドバイスしたくなるほどに多いです。

大使館名 住所 周辺の坂道
アメリカ合衆国大使館 港区南麻布1-25-20 霊南坂、榎坂、新榎坂、桜坂
イタリア大使館 港区三田2-5-4 綱坂
イラン・イスラム共和国大使館 港区南麻布3-13-9 薬園坂
オーストラリア大使館 港区三田2-1-14 日向坂、綱の手引坂、神明坂
オーストリア共和国大使館 港区元麻布1-1-20 暗闇坂
オランダ王国大使館 港区芝公園3-6-3 切通坂
ギリシャ共和国大使館 港区西麻布3-16-30 大横丁坂
キルギス共和国大使館 港区三田1-5-7 神明坂
クウェート国大使館 港区三田4-13-12 聖坂
サウジアラビア王国大使館 港区六本木1-8-4 行合坂
シンガポール共和国大使館 港区六本木5-12-3 鳥居坂
ジンバブエ共和国大使館 港区白金台5-9-10 日東坂
スペイン大使館 港区六本木1-3-29 スペイン坂、道源寺坂
大韓民国大使館 港区南麻布1-2-5 仙台坂
ドイツ連邦共和国大使館 港区南麻布4-5-10 南部坂
ナイジェリア連邦共和国大使館 港区虎ノ門3-6-1 江戸見坂
ナミビア共和国大使館 港区麻布台3-5-7AMEREXビル 狸穴坂
ニカラグア共和国大使館 港区西麻布4-12-24第38興和ビルディング9階903号室 笄坂
バーレーン王国大使館 港区赤坂1-11-36レジデンス・バイカウンテス 710号 桜坂、新榎坂
フィンランド大使館 港区南麻布3-5-39 阿衡坂
フランス大使館 港区南麻布4-11-44 青木坂
ホンジュラス共和国大使館 港区西麻布4-12-24第38興和ビルディング8階802号室 笄坂
ルーマニア大使館 港区西麻布3-16-19 大横丁坂
レバノン共和国大使館 港区赤坂1-11-36レジデンス・バイカウンテス410号 桜坂、新榎坂

まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございます。
港区はやっぱり坂道の数も大使館の数も多い。まとめもなにも...本当にこれに尽きると思います。ただそれを自分で時間をかけて調べることに意味があるのかなと思います。
なお、子供の頃の長期休みの宿題に自由研究といったものがありました。当時はなにを研究対象とすべきかがわからず苦手で、いつもギリギリまで手をつけずにいた思い出があります。ただ不思議と大人になってからは色々なことに興味が湧き「これは何?」「なんでこうなるの?」といったことが増えました。時間が有り余っていた子供の頃に興味をもっていれば、今頃は中山坂道研究所といった物凄くニッチな研究所を立ち上げていた可能性もあったのにな...と思ったりします。研究所の立ち上げはもはや無理でしょうが、引き続き自らの探究心を満たすために、港区の坂道踏破に向けて頑張ろうと思います。それではまた「坂道探訪5」で。