

ブログについて
初めての生成AI Bing AIについて
2024.05.09
日常

こんにちは、
クリエイティブ制作部の永原です。
割とアナログなものが好きな私ですが、最近ようやく生成AIにチャレンジしてみようと思い立ちました。
というのもひたすらにブログのネタが思いつかなかったのです…もう誰でもいいから助けてくれっ、と思った時に「あ、生成AIに頼ろう」となったということです。
巷ではあらゆることを助けてくれると噂の存在、きっとブログのネタもさっと出してくれるだろう、あわよくばもっと楽に記事を書きたいとちょっと邪な思いも抱えつつPCを立ち上げました。登録とか有料版が必要なものは避けたいのでいざ何を使ったらいいのか分からず少し悩んだのですが、その時ふと今まで見て見ぬふりをしていた下のメニューバー右端にある「Bing AI(Copilot)」が目に入ります。(Windows11のデスクトップを使用しています)
これも生成AIであるという事だけは知っていたので、初の生成AIにわくわくしながらブワっとテキストを入力。しかし、返ってきた回答を見たところ、「思ってたのと違う…もっとぶわっと返してくれるものじゃないのか…」という現象が起こったのです…
結局ブログネタ探しということも放置し、Bing AIを使うためにどうしたらよいのか・どういった使い方が推奨されているのかを調べること小一時間…しかし、同時に迫る記事の納期ということで、いっそこれをブログのネタにしよう、と思い今にいたります。
そんなこんなで今回は私の「初めての生成AIを体験」として調べた内容などをまとめていければと思います。
Bing AIとは?
Bing AIは、Microsoftが提供する検索エンジンBingにAIが組み込まれたチャットシステムのことで、サービスの名称としては「Copilot(コパイロット)」になります。(上記にもありますが、Windows11だとメニューバー右下からも開けますが、こちらはプレビュー版になります。Microsoft Edgeを立ち上げると右上にアイコンがあるのでそちらから正規版を開くことができます。)
日本語にも対応しているため日本語でテキスト入力ができ、回答も日本語で返ってくるという点で気軽に利用することが可能です。
Bing AIの特徴と他の生成AIとの違い
Bing AIの特徴は以下の内容になります。
・質問の回答となるサイトのURLが表示される
ユーザーが質問を入力すると、Bing AIは回答となる情報を検索し、その根拠となるWebサイトのURLを表示します。最新のニュースや研究データについてもリアルタイムで提供してもらえます。
・画像生成ができる
「Bing Image Creator」という機能を使って、テキストから画像を生成できます。指示に従って1〜4枚の画像を作成してもらえますが、生成には結構時間がかかる印象です。
・文章の作成・執筆ができる
「作成」機能を使って、文章を執筆できます。ブログ記事やメールなど、文章の投稿形式を選択し、トーン・文章の長さを指定して生成してもらいます。
・画像を送信して「ビジュアル検索」を使用できる
画像をチャットに送信することで、画像検索をすることが可能です。建物名や場所などの情報を画像から聞き出すことができます。
・無料で全ての機能が利用できる
Microsoftアカウントがあれば誰でも、Bing AIのすべての機能を無料で利用できます。
Copilotを利用するにあたって有料プランは存在しないため、その点でも気軽に活用できます。(チャットのやり取りに上限があったり、画像生成をスムーズにできる数を超えると遅延が発生するなど、デメリットと言える部分もあります)
また、他の生成AIとの違いとしては大まかに3点挙げられます。
・回答のタイプにバリエーションがある
Bing AIは、出力のタイプを「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3パターンから選択できます。
・出典を確認できる
検索エンジンに組み込まれているだけあり、AIが検索した結果から内容を生成し、その回答に出典情報を含めてくれます。
・Microsoftのサービスと紐づいている
MicrosoftのAI技術をベースに開発されており、Microsoft 365ツールに統合されています。Copilotの上位サービスである有料版のCopilot Proでは、Microsoft 365と連携し、ExcelやPowerPointなどのアプリケーションを高度に利用することが可能です。
どちらかというと、Bing AIはMicrosoft発なだけありビジネスツールを補助し、生産性を向上させることを目指しているらしく、メール文章の作成・グラフの作成・議事録の作成など、日々の作業の効率化を得意としています。他の生成AIとして代表格のChatGPTなどは、あらゆる分野のアイディアを提供するなど創造的な分野を得意としているため、ここは使い分けが重要になりそうです。(つまり、はじめにブログのネタ探しを手伝ってもらう目的としてBing AIに手を出したのはいまいちだったかもしれません…)
概要はわかったものの、なぜテキスト入力をして返ってきた回答が「思っていたのと違う…」となったのか不明なまま…
より調べていくと、どうやらプロンプトというものが重要だということが分かりました。
プロンプトとは何か?
プロンプトとは、AIに対して与える指示や質問のテキスト部分のことで、AIは与えられたプロンプトに基づいて応答を生成します。このプロンプトが曖昧だとAIは判断することができないため、効果的なプロンプトを作成することで、AIから得る結果の質を向上させることができます。
特に、文章の添削や校正・要約・アイデア出し・業界分析・ペルソナ作成・SEO記事本文の作成・炎上リスクの判定・メール作成といった内容では適切にプロンプトを作成することが重要になります。
効果的なプロンプトの基本原則
目的を明確にする | 悪い例:「夜ごはんに何を作ればいい?」 良い例:「ジャガイモを使った30分以内で作れる、簡単な夕食レシピを教えてください。」 |
シンプルな表現を用いる | 悪い例:「私は今体調が悪く困っています。栄養のある食事や休養をとるようにはしていますが、一向に良くなりません。病院に行こうかとも悩んでいますがそこまでではないような気がしていて行く気が起きません…どうしたらいいですか?」 良い例:「発熱・咳が出たとき、治すためにすべきことは何?」 |
具体的な指示を出す | 悪い例:「天気は?」 良い例:「明日の東京の天気は何?」 |
また、人の思考や目的を全て何もない状態から把握することはさすがにAIでも無理です。そのため、プロンプト作成の際には下手に「AIへ指示を出している」と考えずに、「人と会話しているときに考えていること」を意識することがおすすめです。
さらに、体感ではありますが、AIに対して立場を与えることもおすすめです。例えばブログのタイトルアイディアを出してほしい時には「あなたはプロのブロガーです。〇〇というトピックでブログの記事を書くとき、タイトルのアイディアを10個出してください。」といった具合に、どういった立場で回答を出してほしいのかも入力すると、より明確な回答が得られました。
Bing AIのおすすめ利用シーン
先ほどBing AIの特徴を挙げましたが、どういった時に使うとよいのか例を交えながら紹介していきたいと思います。
観光スポットやごはん屋さんを探す
ベースが検索エンジンなので何かを調べたいときには大活躍です。例えば、「東京都文京区のおすすめの観光スポットは?」と聞くと、具体的な情報が得られます。
他の生成AIの場合、AIが学習した内容から回答を導くため情報が最新ではない場合があります。しかし、最近出来たスポットや営業時間情報など、より「今」の情報が知りたい場合にはBing AIが向いています。
写真に写っているものがどこで買えるのか知りたい
ネットサーフィンをしていたらふと見つけた写真をみて、「これって何だろう?」「これってどこで売っているんだろう?」となる場面はありませんか?私はしょっちゅうなります…
最近は画像検索機能を搭載しているサービスが増えましたが、Bing AIはより気軽な検索が可能です。画像のダウンロードやアップロードが不要で、Bing AIを開いたらそのままスクリーンショットの感覚で調べたい画像部分を切り抜いて質問を送ると、Bing AIが回答してくれるというものになります。そのまま購入サイトや参考サイトまで一直線という手軽さも魅力です。
もちろん、文章の校正や校閲・生成、競合分析などのリサーチ支援なども得意ではあるようですが、色々触ってみた結果やはり検索に対して強みがある印象…!
生成AI全般に言えることではありますが、サービスごとの向き不向きを知ったうえでの使い分けとプロンプトを理解することでより高度なレベルで使いこなすことができるかと思います。
まとめ
私が初めて触った生成AIとしてBing AIについて紹介をしてきました。
いくら世に浸透してきているとはいえ、個人的には今まで少し敷居の高い存在だったのですが、思った以上に身近なところにあってその使い勝手の良さに驚きました。
また、制作系の仕事をしている身としては生成AIという物自体に少々複雑な気持ちも抱いていたのですが、やはり便利です…検索エンジンで検索するよりAIが判断してある程度まとめて回答として提示してくれるため、少し参考サイトを探したいという時には圧倒的に時間短縮に繋がりました。たくさん情報が溢れているからこそAIに判断してもらえるというのも、よりどころとしてありなんだな、と今回考えを改める機会にもなりました。
この体験記が誰かの参考になれば幸いです笑
今回はここまで、最後までお読みいただきありがとうございました。