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すばらしきかな…学校給食
2024.08.22
日常

こんにちは。クリエイティブ制作部の髙橋です。
皆さん、学校給食は好きでしたか?なかには苦手だった人、給食はなかった…という人もいらっしゃるかもしれませんが、今回は、学校給食についてお話したいと思います。
まずは、なぜ学校給食を話題にしたか?についてご説明します。
私は小中学校とも完全給食でした。遥か昔の記憶ではありますが…当時は好きなメニューもあれば、苦手なメニューもあって、牛乳は我慢して飲んでいた記憶があります。大して思い入れもないのが正直なところです。ですが、親になって初めて「給食のありがたみ」を実感するようになりました。働く母としては、いや!専業主婦だったとしても、給食はなくてはならないものであり、感謝してもしきれないものです。そんな給食が…しばらくなくなるのです泣。
娘の小学校は児童数がしばらく増加傾向のため、増築工事を行っています。それに伴い給食室も改修するため、2学期から今年度中(半年以上も)…毎日お弁当を持参することになりました。新学期早々届いたこのニュースは私の心を打ち砕き、そして改めて給食のありがたみを心から感じたのでした。……ということで、給食のありがたみに感謝しつつ、その魅力について語りたいと思います。
学校給食の普及と役割
学校給食の発祥は明治22年山形県鶴岡市の私立小学校とされています。その後、都市部を中心に広まり全国的に普及したそうです。現在小学校はほぼ100%、中学校では90%弱の普及率で、全国で900万人以上の児童生徒が毎日食べているそうです。そして、給食には食育としての役割もあります。肥満や朝食欠食といった子どもたちの食生活を改善し、食に対する知識と望ましい食生活を身につけられるように考えられています。「学校給食摂取基準」に基づき、管理栄養士が考えた栄養バランスの良い献立を毎日食べられる…なんて素晴らしい制度なんでしょう。
給食の無償化
そして、そんな素晴らしい給食の無償化が、昨今推進されています。私の住む自治体も、ありがたいことに昨年から小中学校ともに給食費がかからなくなりました。しかし、まだ地域によっては財政的に無償化が難しかったり、そもそも給食がない学校もあり、「給食格差」が問題になっています。個人的な意見ではありますが、家庭環境や自治体の財政などに左右されず、子どもの健やかな成長のためにも全国一律無償化されることを願っています。
人気メニューとご当地メニュー
さて、皆さんが給食で好きだったメニューはなんですか?小中高校向けの教科書を発行する光村図書出版が実施したアンケートでは、下記結果となりました。
1位カレーライス 2位揚げパン 3位冷凍みかん
参照:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01572/
カレーライスの人気は王道ですね!しかし、私の育った地域では、揚げパンも冷凍みかんもありませんでした…。手巻きすし?出たことない!…悔しいけれど、これは世代の問題だけでなく地域の問題のようです。
実は地域色が強い給食メニュー。思いもよらないメニューがあったり、当たり前メニューだと思っていたら地元限定だったり…。給食トークは意外と盛り上がるのでおすすめです笑。
どんなご当地給食メニューがあるのか調べてみたのでいくつかご紹介します!
●ベニズワイガニ/富山県射水市
地元で水揚げされた「ベニズワイガニ」を年に一度、小学6年生に一人1杯提供。
●ふかひれスープ/宮城県気仙沼市
サメの全国水揚げ量の80%を誇る宮城県気仙沼市だから実現できる贅沢メニュー。
●ポンジュースごはん/愛媛県
水ではなくポンジュースを入れて炊いたご飯で、愛媛県内の給食では度々登場。
●ホッキカレー/北海道苫小牧市
ホッキ貝の水揚げ量が20年以上日本一になっている北海道苫小牧市ならではのカレー。
やはり地産地消として地元の食材を積極的に子どもたちに食べさせることで、地元の特産を知り、愛着を育む「食育」なんですね。
現代の給食はさらに多種多様に
さて、我が家の子どもたちの献立をみると、栄養バランスだけでなく日本各地や各国の料理を取り入れたメニューや、季節のイベントや旬を取り入れた献立が並びます。現代の多様性・グローバル化を給食にも感じますね。どんな料理か全く知らないものもたくさんあって、その度にググっては私も勉強になっています。
[世界メニュー]
ジャンバラヤ(アメリカ)/ピロシキ(ロシア)/ペンネアラビアータ(イタリア)/スコッチプロス(イギリス)…など
[郷土料理]
かつお飯(高知県)/かてめし(埼玉県)…など
日本一美味しい給食を目指す自治体
さまざまな自治体が給食に力を入れているなか、注目すべきなのが東京都足立区です。足立区では「日本一美味しい給食」を目標に掲げ、2007年より改革を進めてきたそうです。全校に栄養士を配置し自校調理方式を採用。化学調味料を使わず、鶏ガラや鰹節、昆布などから「だし」をとり、薄味を基本として調理しています。2023年度に実施した区内のアンケートでは、小学6年生の97%が「給食がおいしい」と回答し、着々と目標へ近づいているのが分かります。
足立区のおいしい給食はさまざまなメディアでも話題になり、レシピ本「東京・足立区の給食室」(2011年アース・スター エンターテイメント発行)は発行部数7万部を超える大ヒット。セブン-イレブンとのコラボで給食メニューを販売したり、映画「おいしい給食~Road to イカメシ~」とのタイアップしたり、全国的に注目を浴びています。そんな給食を毎日食べれるなんて羨ましい…。これは引っ越しも考えてしまうほどの魅力です。
まとめ
学校給食は、世代を超えた伝統であり、魅力あふれるコンテンツです。「食べ物や作ってくださった人への感謝・食生活の改善」といった本来の目的だけでなく、「季節を感じ・地理を学び・グローバルな視点も育てる教育の一貫」でもあるのだと感じます。そのような学びの機会を当たり前のように享受できること、その環境で子育てできることも幸せだな…と改めて感じました。たかが給食になかれ!…完全に個人的志向に基づいた内容になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。娘の給食が無事再開することを願っております。