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視力維持に有効な方法

2024.12.05

日常

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こんにちは、クリエイティブ制作部の髙橋です。唐突ですが、皆さんの視力はどれくらいですか?
近年、近視人口の増加と若年化が進んでいるそうです。
我が家も全員メガネ&コンタクトでして、視力がいかに大切か!身に染みて実感しております。特にまだ成長期の子供の視力をいかに維持できるかは、親として重要なミッションです。

一度悪くなった視力を回復させるには、レーシックやICLによる角膜手術しかありません。しかしながら、医療が進んでいるとは言え、まだまだ敷居が高いのではないでしょうか。私もいつかレーシックを…と思いつつ、決断を先送りにして十数年経ち、今はいつかICLを…と考えています。
そこで今回は、視力が低下する要因とともに、視力を維持するために有効な方法についてご紹介したいと思います。特にお子さんがいらっしゃる方、必見です!

眼にも成長期があるって知っていますか?

その昔、「目の大きさは生まれた時から変わらないらしい。」と何かで聞いてから、ずっとそれを信じてきました。この情報には補足が必要であることを知ったのは、ここ数年のことです。正しくは、「眼球の全体的な大きさと虹彩部分(黒目)は生まれた時からほぼ変わらないが、眼軸長(角膜から網膜までの距離)は成長に伴って伸びることがある。」です。赤ちゃんの黒目が大きくて可愛いのは、黒目が大人とほぼ同じ大きさだからだったんです!

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さて、本題に戻りますと、成長期には身体の発育とともに、眼軸長も大きくなります。およそ18歳までが成長期で、特に12歳までの成長が大きいと言われています。この期間に近見作業(勉強・読書・テレビ・スマホなど)が多いと、眼軸長の成長が促され、近視が進行しやすいと言われています。眼軸長が伸びると眼球全体の屈折力が固定され、視力の回復が難しくなるのです。
そこで、眼軸長の定期的な測定により近視の進行をモニターし、早期に対策を講じることが重要になります。お子さんの近視が気になる方は、眼科で測定してもらいましょう。

近視進行の要因

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近視の進行は遺伝子的要素が大きいそうです。両親が近視の場合と、そうでない場合を比べると、7〜8倍近視が起こりやすいと言われています。我が家は父親が強度近視、母親(私)が中度近視なので、子供たちの近視に遺伝的要因があるのは明らかです。しかし、近年の近視人口の増加および若年化は、下記のような環境的要因が大きいと考えられます。

1.長時間の近距離作業/目を酷使する近距離作業が多い
2.屋外活動の不足/自然光を浴びる時間が少ない
3.照明の質/ 不十分な照明や過度の暗さでの作業で目に負担をかけている
4.デジタルデバイスの使用/ スクリーンから発せられるブルーライトが目にストレスを与える
5.姿勢や距離/本やスマホを不適切な姿勢で利用し、目に負担をかけている

視力を維持するための習慣を!

デジタルデバイスが生活の一部となった今、目にとっては最悪の環境とも言えます。そんな環境でも、適切な視力ケアやライフスタイルの工夫で近視の進行を遅らせることが可能です。
ここでは、目の健康と、視力を維持するために有効な方法をご紹介します。これらの習慣を日常に取り入れて、視力を守りましょう!

1. 20-20-20ルールの実践
長時間の近見作業を避け、20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)先を見る「20-20-20ルール」を実践しましょう。緊張している目の筋肉をリラックスさせる効果があります。
2. バランスの取れた食事
ビタミンA(例:にんじん、ほうれん草、ケール)、ビタミンC(例:オレンジ、グレープフルーツ、ブロッコリー)、ビタミンE(例:アーモンド、ヘーゼルナッツ、ひまわりの種)、亜鉛(例:かき、赤みの肉、ナッツ)、オメガ-3脂肪酸(サーモン、マグロ、亜麻仁油)、ルテイン・ゼアキサンチンを含む食品(例:ブルーベリー、とうもろこし、ほうれん草)を積極的に摂取しましょう。
3. 適切な照明と姿勢
読書や作業を行う際は、十分な照明を確保し、目の負担を軽減しましょう。また、正しい姿勢で作業することを心掛けましょう。
4. 定期的な目の検査
眼科医の診察を定期的に受け、視力の変化や異常に早期対応できるようにしましょう。ドライアイも視力の低下に影響を与える要因の一つです。専用の点眼薬で潤いを保ちましょう。
5. 適度な屋外活動
毎日少なくとも1時間は自然光を浴びる時間を確保しましょう。屋外での活動は近視の進行を抑える効果があることが研究で示されています。特に子供にとっては、日光を浴びる時間が多いと近視の進行が遅くなると言われています。
6. アイエクササイズ
簡単な目の運動を行い、目の筋肉をリラックスさせます。例えば、目を上下左右に動かしたり、遠くと近くを交互に見る運動などが有効です。また、ホットアイマスクで目を温めるのも非常に効果的です。10分ほど温めると一時的に弱まった目の調節機能が回復します。

近視抑制治療も検討しよう

かかりつけの眼科医によると、近視の進行を止めるために最も重要なことは、メガネやコンタクトで適切な度数に矯正を行うことだそうです。「メガネをかけると一気に目が悪くなる」は嘘です!適切な視力に矯正した状態を保つことで、目の筋肉にかかる負担を軽減し、結果として視力の維持に効果があるそうです。メガネやコンタクトレンズは、視力を補正するためのツールであり、適切に使用することが重要です。
さて、「成長期の子供の近視進行をどう抑制するか?」ですが、我が家が子供二人の近視状況に合わせて取り入れている方法をご紹介します。

1. 定期診察と適切な視力矯正
二人とも、適切な度数に矯正し続けるために、定期的に眼科を受診し検査を行っています。視力が下がった場合、すぐにメガネを作り変えられるようにするためです。また、ドライアイなので点眼薬も処方してもらっています。
2. オルソケラトロジー治療
夜間、就寝中に角膜の形を矯正する効果があるレンズを装着する治療方法です。これにより日中は十分な裸眼視力が維持でき、メガネやコンタクトが不要になります。近視の矯正だけで無く、約30〜50%の眼軸の延長抑制効果があると言われています。
うちの子(小学3年)は開始から1年経過しましたが、近視の進行が抑制されており効果を実感しています。また、日中に裸眼で過ごせることは、特に活発に動き回る子供にとっては大きなメリットです。スポーツや遊びにも集中でき、視力のストレスを感じることなく快適に過ごせます。一般的には子供向けの治療ですが、大人にも効果があるとされています。興味のある方は大人向けのオルソケラトロジー治療を行っている病院に相談してみてください。
オルソケラトロジーは軽度から中等度(-1.0D〜-4.0D)の近視の方が対象となります。また保険適用外のため全額自己負担での治療となる点ご留意ください…。
(参照:https://www.menicon.co.jp/ortho/#1
3. マイオピン点眼治療
シンガポールで近視進行抑制の効果が報告されている低濃度アトロピン点眼(マイオピン点眼)による近視治療です。近視の進行を平均60%軽減させると言われています。近視の状況に応じて濃度0.01%か0.025%が処方されます。寝る前に1滴点眼するだけの簡単な治療で、副作用がほとんどありません。12歳以下で、軽度から中等度(-6.0D以下)の近視の子供が対象ですが、大人でも効果が期待されているそうです。
うちの子(中学2年)はすでに近視がかなり進み、オルソケラトロジーの対象外だったため、こちらの治療を選択しました。2年治療を続けています。この治療を始めるまでは近視の進行が早かったのですが、成長期真っただ中であるにも関わらず、この2年間視力は変わっていません!日本ではまだ治験段階で未承認のため保険適用外です。1本で約1か月持ちますが、通常の市販目薬の10倍以上します…。それでも効果が明らかなので成長期までは続けるつもりです。
(参照:https://www.myopine-eyelens.sg/

まとめ

今回は近視について、その要因と進行の抑制についてご紹介しました。視力はとても大事です。強度近視になってしまうと、治療も限られてしまいます。また、視力が低い人は、近視以外にも網膜剥離や緑内障、白内障などのリスクも高まるため、予防が大切です。視力ケアのために、定期的な検診や適切な生活習慣から見直してみてはいかがでしょうか。