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分析情報(インサイト)とは

2022.03.08

マーケティング

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こんにちは、マーケティング部の松本です。
突然ですが、Google広告の管理画面にある「分析情報」というタブのことをご存知でしょうか?
2020年11月にベータ版として一部のアカウントに実装され、2021年4月14日には世界中のすべてのアカウントでの利用が可能になりました。2020年のベータ版では、ビジネスに基づく分析情報や検索トレンドを把握することが出来たこの機能ですが、2021年末に新たなお知らせがあり、新機能がベータ版として実装されることになりました。

今回は分析情報ページと、そこから得られる情報について、簡単にではありますがご紹介出来ればと思います。お付き合い頂けると幸いです。

分析情報(インサイト)とは?

分析情報ページでは、市場の動向を特定し、掲載結果を理解することができます。お客様のビジネスと最も関連性の高い最新の商品やサービスに対する現在と今後の興味や関心を確認できます。

たとえばアウトドア用品の販売店であれば、アウトドア活動の機会が増える時期に、テントの需要が増えているといった分析情報が表示されます。民泊事業者の場合、同時期にキャビンの需要が高まっていることが確認できたりします。

( Google広告ヘルプ:https://support.google.com/google-ads/answer/10256472?hl=ja )

分析情報ページを定期的に確認することにより、アカウントの掲載結果、広告を配信している商品やサービスに対してGoogle全体で行われた検索のデータを元にした情報を得る事が出来ます。掲載されている分析情報には複数の種類があり、毎日更新されるためこまめな確認が必要です。

分析情報の種類

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検索トレンド

検索トレンドでは、アカウントで配信している内容に関連する、Googleで行われた検索のトレンド情報を確認する事が出来ます。また、そのトレンドを元に広告のリーチを拡大するための提案が、推奨案として表示されます。

検索トレンドを利用するメリットとして、「関連する検索の新しい傾向の把握」「ビジネス拡大の機会の特定」「ユーザーの行動の変化の把握」が挙げられます。
取り扱っている商品やサービスに関連のあるキーワードの検索傾向、トレンドを把握することで、今自社商品の需要はどうなのか、設定していない需要のあるキーワードはないか、ユーザーの検索行動はどうなっているのか。どの情報も、広告運用を行う上では非常に重要なものかと思われます。
ある日を境に検索数が急上昇した、というようなデータも得られますので、その場合はSNS等で話題になって多くの人が興味を抱いたのでは、などの要因の分析にも繋がります。

検索トレンドでは、詳細を表示することが出来ます。
すると「急上昇の検索語句」「キャンペーンにおけるトレンドの伸び」などが表示されます。
「急上昇の検索語句」についてのインサイトは、Google 全体で話題になっている検索語句を特定するのに役立ちます。既存の広告からユーザーの需要を増やす機会を確認できるほか、広告のターゲットとしてまだ設定していない人気の検索語句や関連性の高い検索語句が表示されます。検索語句についてのインサイトを確認すれば、ユーザーが何に興味を持っているのかを把握することができます。こうした情報は、商品やサービスを宣伝するためのブログ投稿など、ビジネスや新しいコンテンツのためのアイデアが生まれるきっかけにもなります。
「キャンペーンにおけるトレンドの伸び」では、既存のキャンペーン内に話題の検索キーワードをターゲティングする広告があるかを確認できます。

どの情報も、リスティング広告の運用を行う上で、ユーザーの動向や需要、検索トレンドの把握といった広告運用者の業務をサポートしてくれる、非常に便利なものとなっています。

需要予測

需要予測では、広告を配信している商品やサービスに関連するイベントを特定し、今後180日以内の需要の増加の始まる時期、その増加量、およびその期間などを予測し、表示してくれます。過去のデータを元に分析・予測を行ってくれるため、予測された需要の高まる期間に合わせて広告予算の増加を提案したり、配信ボリュームを上げたりと、事前に適切な準備を進める事が出来るようになります。

例えばブラックフライデーなど、既に知っているイベントに合わせて広告配信を調整する場合でも、需要予測を用いればその増加量の予測と、具体的にどのタイミングから需要が急増するのかの予測を確認することができます。また、取り扱っている商品やサービスの需要を高めることが可能な、今まで知らなかったイベントについても、確認することが出来ます。

ユーザーの需要が高まるタイミングの把握は、広告運用において重要かつなかなか難しいものですよね。それを分析してくれる需要分析は、とても頼りになる機能だと思います。

消費者の興味や関心に関する分析

消費者の興味や関心に関する分析では、ユーザーが Google で広告を配信しているビジネスをどのように検索し、利用しているかを表示してくれます。過去 56 日間に広告表示につながった検索語句がテーマとサブテーマに分類および分析され、それぞれのパフォーマンスの主な指標が提示されます。

利用するメリットとして、検索語句レポートでひとつひとつを確認・分析するのではなく、意図に基づくテーマごとでユーザーが検索している内容を把握する事が出来ます。またその中で多くの需要を取り込んでいるキャンペーンや広告グループをテーマに基づいて特定することが出来るため、必要な工数を削減する事が出来ます。

オーディエンス分析

オーディエンス分析では、配信している広告を見てコンバージョンに至ったユーザーグループの特徴、興味 / 関心、行動を確認して、顧客像を把握する事が出来ます。

最適化されたターゲティングや自動入札などの Google の自動化機能を使用している場合、オーディエンス分析には、ターゲットに設定されている Google オーディエンス セグメントの中で高い成果を上げている上位のセグメントが表示されます。それに加えて、コンバージョンに至ったさまざまなオーディエンス セグメント、各セグメントがコンバージョンに占める割合、ターゲット母集団のコンバージョン率に対する各セグメントのコンバージョン率の比率なども確認する事が出来ます。

変更履歴の分析

変更履歴の分析では、アカウントで最近行った変更について、キャンペーンの掲載結果に影響したものを確認できます。キャンペーンの主な掲載結果の指標が大きく変化したときには、これらの分析情報を確認すると問題の原因を即座に把握することができます。

オークション分析

オークション分析は、オークションの競合状況に変化があったかどうか、またこうした変化が掲載結果へ影響したかどうかを把握するのに便利な機能です。同じオークションに参加している他のアカウントと掲載結果を簡単に比較したり、大幅な変化の推移を確認して入札単価や予算に関する戦略的な意思決定を下したりすることができます。

利用できる分析情報の種類

分析情報ページでは、どんなアカウントでも全ての分析情報が表示されるわけではありません。該当するキャンペーンを利用している場合のみ、表示される分析情報もあります。

終わりに

いかがでしたでしょうか?
Google広告の分析情報について、簡単にご紹介させて頂きました。

日々の業務の中で、担当するアカウントの商品やサービスに関する情報はチェックするように心がけていても、全てに目を通すのが難しい状況もありますよね。そのような場合に分析情報を確認することで、取り逃してはならない情報や推移をしっかりと把握することが出来ます。
また、年間の中で需要の増減が激しかったり、ユーザーの動向が大きな影響を持つような商品やサービスを扱う場合も、分析情報は力強い味方となります。

商品やサービスに関する検索トレンドについて、Googleという検索媒体が分析を行った情報というのは、他の場所ではなかなか手に入りにくい情報です。クライアントへ伝える事で、新たな話題やアイデアのきっかけになるかもしれません。
今後また増えていくであろう機能も含めて、しっかりと確認して活用して行きたいと思います。

それでは、今回はここまで。
今後ともMEプロモーションをよろしくお願いいたします。