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Microsoft広告
2024.12.20
マーケティング
こんにちは、マーケティング部の松本です。
突然ですが、皆さんはMicrosoftと言われたら何を思い浮かべますか?
代表的なものでいえばWindowsPCの多くに標準搭載されているブラウザであるEdgeのデフォルト検索エンジン、Bing。それからニュースサイトであるMSN、メーラーのOutlookなどでしょうか。あとはMicrosoft OfficeのExcelやWord、PowerPointなどのソフトですね。普段から利用している方も多いのではないでしょうか。
さて、ではそんなMicrosoftが出している広告をご覧になったことがある方はいらっしゃるでしょうか。今回は2022年5月から日本でリリースされたMicrosoft広告について、簡単にではありますがご紹介できればと思います。お付き合いいただけますと幸いです。
Microsoft広告とは?
Microsoft(マイクロソフト)広告とは、BingやEdgeなどのマイクロソフトが提供しているサービスに広告配信できる新しい広告媒体です。日本でのリリースは2022年5月と約2年前ですが、Google・Yahooに次ぐ新しいWeb広告媒体として注目が高まっています。
日本においてはリリースが2年前と最近であることもあり、Google広告やYahoo!広告に次ぐ媒体となっていますが、アメリカでは一ヶ月あたりのPC検索件数は64億、PCユニークユーザー数は1億900万、PCの市場シェアは38.1%と非常に大きな媒体となっています。日本でも今後、ますますの成長が見込まれます。
Microsoft広告の種類
広告 | 概要 |
---|---|
拡張テキスト広告 | モバイル用に作成された広告フォーマットです。標準のテキスト広告に比べて多くの情報を表示でき、広告の視認性を高める効果があります。 ※2023年2月1日で新規作成停止 |
動的検索広告 | 広告経由で表示するWebサイト全体とユーザーが検索した語句に基づいて広告が動的に作成・配信される広告フォーマットです。 Microsoft広告がWebサイトのコンテンツを分類し、ターゲットとするカテゴリやWebページを選択することで広告が自動的に生成される仕組みで、キーワードや広告タイトルの管理をする必要がなく、工数を減らして広告配信することが可能です。 |
レスポンシブ検索広告 | GoogleやYahoo!と同様に最大15個の見出しと4個の説明文を設定し、検索キーワードに応じて見出し・説明文を組み合わせて広告が表示されるフォーマットです。 最もパフォーマンスの高い広告の組み合わせをメインに配信し、パフォーマンスの効果が低いと判断された広告の組み合わせは表示されない仕組みです。 |
Bingスマート検索でのMicrosoft Advertising | 他の検索広告と似ていますが、最新のタッチエクスペリエンスに適した状態で可能な場合はライディングページのプレビューも表示する、Windows8.1のスマート検索結果に表示されるフォーマットです。現在は米国、英国、カナダでのみ配信が可能です。 |
オーディエンス広告 | 潜在的な顧客の関心と消費者の意図を示すMicrosoftのシグナルに基づいたターゲティング機能を使用して、テキストと画像が組み合わされて配信先に合ったネイティブフォーマットで調整された広告が配信されるフォーマットです。 |
ショッピング広告 | ユーザーの検索語句に応じて、商品画像や価格などの商品情報を表示する広告フォーマットです。検索広告よりも上部に表示されるため視認性の高い効果があります。 |
マルチメディア | クリエイティブとテキストを組み合わせ、画像を使用してブランドや商品を紹介でき、メインラインとサイドバーの目立つ位置で表示される広告フォーマットです。 ユーザーの関心を引き、Webサイトのトラフィックと売上増加に効果があります。 |
アプリインストール広告 | アプリのダウンロードを促す広告フォーマットです。広告をクリックしたユーザーはリンクからストアへ直接案内されます。 |
パーティカル広告 | Microsoft広告専用のデータフィードを用いる、特定の業界に特化した広告フォーマットです。 現在日本で提供されているものはほとんどありませんが、世界では「自動車」「クレジットカード」「クルーズ」などに特化したパーティカル広告が提供されています。 |
Microsoft広告の特徴・メリット
「Bing」への広告配信が可能
Microsoft広告では、Windows10以降に組み込まれているMicrosoft Edgeというブラウザのデフォルトの検索エンジンである「Bing」へ広告を配信することが可能です。WindowsがインストールされているPCを購入した場合、他のブラウザをインストールしたりデフォルトの検索エンジンをGoogleなどへ変更しない限りは利用する検索エンジンは「Bing」となります。GoogleやYahoo!に比べて利用ユーザーが少ない印象があるかもしれませんが、近年ではMicrosoft Edgeと併せてシェアを伸ばしてきています。
また、「Bing」の検索結果への広告配信はMicrosoft広告とYahoo!広告の両方から可能ですが、「Bing」のショッピング広告への配信はMicrosoft広告からのみ可能となっています。Googleのショッピング広告の効果の高さを見れば、これはMicrosoft広告の大きなメリットと言えるかと思われます。
BtoBに強い
Microsoft製品はビジネスシーンで活用されることが多いため、BtoBの商材やサービスの広告においてMicrosoft広告のパフォーマンスは大きく発揮されると言われています。また、Windowsを代表として基本的にMicrosoftの製品は有料であり、ビジネスで使用されることが多いことから偽アカウントなどが存在しにくく、個人に紐づくデータの信頼度や精度が高いことも大きな特徴です。
また、会社名や業界、職種をターゲティングすることも可能です。Microsoft社のサービスであるLinkedInと連携しているため、LinkedInに登録されているプロフィールの情報をもとにユーザーをターゲティングすることができます。特定の企業や業界、職種のユーザーに対して広告配信が可能な点は、BtoB商材やサービスにおいて大きなメリットと言えます。
豊富な広告表示オプション
Microsoft広告では、GoogleやYahoo!で提供されている広告表示オプションはもちろん、それ以外のユニークな広告表示オプションが提供されています。広告表示オプションはユーザーに対してより多くの情報を表示することができますので、可能な限り導入し活用することでパフォーマンスの向上が見込めます。
広告 | 概要 |
---|---|
アクション(CTA) | テキスト広告に「注文」や「メッセージ送信」などのユーザーへ行動を喚起するためのボタンが追加できます。 |
アプリリンク | ユーザーのデバイスとOSを自動的に検出し、適切なアプリストアへのリンクを表示することができます。 |
電話番号 | ユーザーが広告から直接電話ができるように、電話番号のリンクを表示することができます。 |
コールアウト | 商品やサービスの特徴・アピールポイントなどを、リンクのないテキスト形式で表示することができます。 |
フィルターリンク | 特定の商品カテゴリやサービスのリンクを複数、テキストリンク形式で表示することができます。 |
チラシ | 選択した製品やプロモーションの複数の画像・チラシを表示し、より多くの情報を提供することができます。 |
画像 | 画像拡張機能を使用し、商品やサービスの画像を表示することができます。 |
住所 | ユーザーの最寄りの店舗などのビジネス住所を、電話番号も含めて表示することができます。 |
ロゴ | 広告に目立つロゴを表示することができます。 |
価格 | 商品やサービスの価格を広告に表示することができます。 |
プロモーション | 休日や特別なイベントなどのお得情報を強調して表示することができます。 |
レビュー | 広告経由で表示するWebサイトに関する、評価が高い第三者ソースからの好意的なレビューを表示することができます。 |
サイトリンク | 特定の商品やサービス、セクションなどへのテキストリンクを表示することができます。 |
構造化スニペット | 商品やサービスにおける特定の機能に関して、より多くの情報をリンクなしのテキストで表示することができます。 |
動画 | 商品やサービス、ブランドメッセージなどを紹介する動画を表示することができます。 |
※一部広告表示オプションは日本では現在未実装
便利なインポート機能
Microsoft広告にはインポート機能があり、Google広告の管理画面上で設定したキャンペーン以下のデータをMicrosoft広告の管理画面上にほとんどそのまま移すことができます。これにより、入稿にかかる工数やヒューマンエラーを大幅に減らすことができます。
難しい操作は必要ないため非常に便利ですが、一部の設定項目の違いや、定期的なインポートが可能なスケジュール設定などにおいてはGoogleでは結果が悪くて停止したキャンペーンなどが、Microsoft広告では結果が良いにも関わらずインポートで停止してしまう、ということもあり得るため、設定は慎重に確認する必要があります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はMicrosoft広告について、簡単にではありますがご紹介させていただきました。
Microsoft広告は今はまだGoogleやYahoo!に比べると知名度も低く、日本では使えない機能もあります。しかし逆に言えば競合が少なく入札競争が激化していないため、低いクリック単価で配信をすることが可能です。
Microsoft広告を配信するか否かという点は商材やサービスがMicrosoft広告に適しているか、またサイトのアクセス解析ツールなどでサイトを訪問しているユーザーのBingやEdgeの利用状況を確認することで判断がしやすくなります。
今後も新しい機能などが日本でも実装されていくでしょうから、引き続き情報収集を怠らずにいきたいと思います。
それでは、今回はここまで。
今後もMEプロモーションをよろしくお願いいたします。