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Googleの自動ペナルティと手動ペナルティとは?

2025.04.23

マーケティング

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こんにちは、マーケティング部の安達です。
今回は、SEO施策で抑えておきたい、Googleの自動ペナルティと手動ペナルティについてご紹介したいと思います!
ある日突然、自然検索上に表示されなくなったり、掲載順位が大幅に低下することがあります。その要因として挙げられるのが、Googleの自動ペナルティと手動ペナルティです。では、この自動ペナルティと手動ペナルティがどのようなものなのか、どのような場合に科せられるのかご紹介いたします。

自動ペナルティ・手動ペナルティの経緯

まずは、自動ペナルティと手動ペナルティが実装された経緯について簡単にご説明いたします。

昔、Googleの検索上位に表示させる方法として、被リンクを集めることが主流となっていました。それにより、本来の検索内容と関係のないWebサイトまで、上位に表示される状態になっていました。これを打開するために、Googleはアルゴリズムにいくつかの大きなアップデートを加えました。

1つ目が2011年に実装された「パンダアップデート」です。これは、簡単に表すと「コンテンツの品質に関する評価を厳格にするアップデート」になります。

他のサイトから文章を流用、コピーしただけのWebページやそうしたWebページを抱えているWebサイトは、軒並み検索順位が下げられます。これらのWebサイト、Webページは独自性が低いため、コンテンツの品質が低いと評価されます。

また、同じドメインのサイト内にある他のWebページにあるコンテンツの流用も独自性が低いと判断され、検索順位が低下します。現在では、SEOの観点からWebページの内容を使い回すことが良くないという認識が広がり、ほとんどのWebサイトがコンテンツの品質を留意するようになりました。

2つ目が2012年から実装された「ペンギンアップデート」です。ペンギンアップデートは「Webサイトの過剰最適化に対してペナルティを与えるアップデート」になります。
Webサイトの過剰最適化とは、主に「上位表示を目指すキーワードをWebページ内に過剰に埋め込む」や「外部ドメインからの不自然なリンクを大量に増やす」が該当します。

Webページは、本来ユーザーにとって分かりやすい内容にすることが原則です。しかし、検索エンジンの上位に表示させるために、内容は二の次でキーワードを多く盛り込む記事が多くなりました。このような記事が上位に表示されると、検索エンジンとしての信頼も低下するため、Googleはペンギンアップデートで、キーワードを過剰に盛り込んだWebページの検索順位を低下させるようにしました。

また、ペンギンアップデート前はほとんど誰も閲覧しないような、質の悪いWebサイトからのリンクを大量に集めても検索順位が上昇することがありました。
しかし、ペンギンアップデート後はそうした形だけのリンクを掲載するとWebサイトの評価が下がり、検索順位が低下するようになりました。実際にユーザーがそのリンクをクリックし、アクセスしてくれるリンクでないと、評価をしなくなりました。

これらの経緯があり、Googleは自動、または手動でWebサイトにペナルティを与え、検索順位を低下させる処置を行っています。

自動ペナルティ

自動ペナルティはGoogleが公開しているGoogle検索の基本事項に違反したWebサイトに対して、検索エンジンのアルゴリズムが自動的に判断し科せられるペナルティを指します。

自動ペナルティの特徴として、手動ペナルティと違い警告などは一切なく、突然ペナルティを科されます。そのため、Googleサーチコンソールなどで検索順位を確認した際に、大幅に低下しているかどうかで、推測することができます。

自動ペナルティを科された場合、検索順位が低下した日付とGoogleのアルゴリズムの更新日を比較すると、より詳しい原因を突き止めることが可能です。
また、サイト内外でなにか変更を加えた場合も原因として考えられるため、注意が必要です。

自動ペナルティを科せられた場合、基本的には以下の項目を確認しましょう。

・上位に表示させたいキーワードを過剰に盛り込んでいないか
・他のサイトから内容やコンテンツをコピー、流用していないか
・不正なリンクを使用していないか
・質の悪いコンテンツではないか

主に上記の内容が含まれている場合、自動ペナルティを科せられることになります。
しかし、厳密に何が審査に引っかかったのかが不明なため、考えられる要因を一つ一つすべて修正していく必要があります。

なお、Googleの自動ペナルティの審査は、Googleのクローラーが対象のページを巡回することで行われます。そのため、Webページの内容を修正したとしても直ぐにペナルティが解除されるわけではありません。クローラーが再度巡回し、アルゴリズムが審査を行い、検索結果に反映されることでペナルティが解除されます。

手動ペナルティ

手動ペナルティは、自動ペナルティの基準では見分けられなかった内容をGoogleのサーチクオリティチームが目視でチェックし、マンパワーを活用してペナルティの審査を行っています。サーチクオリティチームは、Google検索の基本事項と併せて、Google General Guidelinesという品質ガイドラインに基づいて、Googleのアルゴリズムでは判断できなかった内容を精査しています。また、スパムレポートフォームから通報された、ユーザーが不審に思うサイトから、不審なリンクを発見したりしています。

手動ペナルティの特徴として、自動ペナルティとは違い、Googleサーチコンソールの「セキュリティと手動による対策」の「手動による対策」から確認することができる点です。

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もし、サイト内に問題がない場合は、「問題は検出されませんでした」と表示されます。しかし、手動ペナルティを科せられている場合は、「◯件の問題が検出されました」と表示されます。

問題が検出された場合は、「検出された問題」の「説明」や「対象」の欄より、なぜ手動ペナルティを科せられたのか大まかな原因と対象範囲を確認することが可能です。

手動ペナルティを科せられた場合、基本的には以下の項目を確認しましょう。

・不正なリンクを使用していないか
・過剰にSEO施策を行っていないか
・質の悪いコンテンツではないか

不正なリンクに関しては、被リンクの購入や隠しリンク、クローキングなどがあります。過剰なSEO施策では、SEOキーワードの過剰な記載やリンクの過剰な掲載がこれに当たります。質の悪いコンテンツに関しては、他ページのコピーや流用、自動生成されたコンテンツ、隠しテキストの使用、スパムコンテンツ、誘導ページなどが該当します。

これらのペナルティ原因を修正したら、Googleに再審査の申請を送ります。サーチコンソールの「審査をリクエスト」より、Webページの再申請をおこなうことができます。審査には約1週間前後かかり、審査が完了するとGoogleより審査結果が送られてきます。この再審査で問題がなければ、手動ペナルティが解除されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
現在のGoogleでは、不正なリンク取得や低品質なコンテンツの作成は非常に危険です。
ペナルティが解除されても、ペナルティ前と同じ方法で検索順位を上げることができません。そのため、別の施策で評価を取り戻す必要があり、ペナルティ前の水準に戻すまで時間がかかります。
自社のサイトでも、クライアントのサイトでも大きな損失につながるため、しっかりとガイドラインを把握し、健全なサイト運営が重要です。また、ペナルティを科せられた場合は、直ぐに対応するようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。