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社内防災2020.01.09

緊急カード

こんにちは。
防災マニュアルシリーズの第7回のテーマは、「緊急カード」についてです。
日頃から防災マニュアルを作成したり、防災訓練を行っている弊社ですが、いくら対策を講じても課題はでてくるものです。

自然災害は常にわたし達の予想を大きく上回ってきます。
だからこそ、"災害対策はここまでやったからいい”というものではないのです。

緊急カードを作るまでの経緯

先日行った社内の防災チームのミーティングでも、下記のような課題が挙がりました。

  • 災害時に何ページもある防災マニュアルを開いて情報を探していては、二次災害に巻き込まれるのではないか
  • 自分自身が怪我をして動けなくなってしまった場合はどうするべきなのか
  • 社屋が倒壊してしまったり、社内の電話が通じなくなってしまった場合、どのように連絡をとりあうのか
  • 防災訓練で避難場所として挙げていた場所が、何らかの理由で使えなくなった場合はどうするのか
  • 私達の予想を上回る災害が起こった時、防災マニュアルの情報だけでは足りず、自主的な判断が必要になる場面があるのではないか

どの課題も難題で予測でしか判断ができないため、こうしたら絶対に安全という答えは私たちには出せません。

しかし今私たちが出来ることとして、詳細な情報をまとめた防災マニュアルとは別に、日頃から手軽に持ち歩きが可能な「緊急カード」を作成することにしました。

日頃から防災マニュアルや防災訓練で知識を養い、実際の災害時には緊急カードで要点だけを確認できるようにする。そのように使い分けをすることで、社員一人ひとりがより柔軟に対応できるようにすることが大切だと考えたからです。

緊急カードと自助

先日の「防災訓練」の記事でも緊急カードについて下記のように触れていますが、緊急カードには、自分の命は自分で守る「自助」の働きが大きくあります。

緊急カードとは、もし被災したらまず何をするべきか、どこへ行くべきかなど、災害時の行動指針を記したカードのことです。

災害発生後、慌てず行動するためには情報がカギになります。弊社の緊急カードは、防災マニュアルの簡易版としてA4サイズに様々な情報をまとめました。内容としては、「災害時の行動基準」「応急手当方法」「災害伝言ダイヤルの使い方」「避難場所までのルート」「災害情報の収集方法」などが記されており、個人で書き込む欄には携帯者情報や緊急連絡先を書きこめるようになっております。

この緊急カードは、いつどこで被災しても慌てず行動するために、財布や定期入れなどに入るサイズに折れるように設計してあります。緊急カードを作成した意図としては、慌てず行動できるようにすることに加え、防災の考え方の基本である、自分の命は自分で守る「自助」の促進、多くの命を助けることにもつながると思ったからです。

自助とは、一人ひとりが自分の身の安全を守ることです。
災害が発生したとき、まずは自分が無事であることが最も重要です。
「自助」に取り組むためには、なにより災害に備え自分の身の回りの安全対策をしておくことが効果的です。また、身を守るための術を日頃から養う取り組みも欠かせません。

自分の身を守ることは、自助の次の段階である、近所や地域の方々と助け合う「共助」にも繋がります。

弊社の緊急カードは、そんな自助の動きを最大限実行できるよう、防災マニュアルから要点を洗い出しまとめています。

緊急カード掲載内容

それでは、緊急カードに記載した項目を1つずつご紹介していきたいと思います。

携帯者情報 わたしのこと

折りたたんだ用紙の一番上に見えるよう、携帯者情報の記入欄を設けました。記入欄は名前や生年月日、住所等の基本情報はもちろん、血液型や連絡先も書き込めるようになっています。

災害時、自分自身の情報を他者に伝えることはとても大切です。もちろん自身の口で情報を伝えられたら良いですが、怪我を負い意思疎通が難しくなった場合はどうでしょうか?

血液検査が容易ではない災害時において、血液型がわかるだけでも、救急隊員や側にいる人が速やかに、効率よく医療処置を実施できるようになります。

またこれは最悪のケースですが、もしも自分が命を落としてしまった場合でも、身元が明らかであるため早く家族の元へ帰してもらうことができるでしょう。何事もなく安全に避難することが一番ですが、最悪のケースも考慮し緊急カードを作成することも自助の一環になると思います。

携帯者情報補足

携帯者の補足情報の欄は、会社名や保険証の情報、持病の情報を記入する欄です。
携帯者情報に記載の基本情報に加え会社名や保険証の情報があると、より自分の身元を証明することに役立ちます。

また持病の情報を明記しておくことで、緊急時に救急隊、医師等が持病や服薬等の情報を確認し、速やかにそして適切に医療処置を実施できるようになります。

緊急連絡先

緊急連絡先の項目は、家族や親戚、大切な人の電話番号やアドレスを記入する欄です。社内で災害について話をしていた時に、とても驚いたことがあります。家族の電話番号を暗記している人は、思いのほか少ないということです。

今はスマートフォンに相手の電話番号を登録していますし、LINEなどのSNS上でメッセージをやり取りする機会も多く、電話番号を暗記しておく必要があまりありません。

しかし災害時には、スマートフォンが壊れてしまったり、バッテリーが切れてしまうことも考えられます。いざという時にスマートフォンが無くても連絡をとれるよう情報を明記しておく事が大切です。

グループ連絡先

グループ連絡先の欄には、グループ会社の連絡先を記載しています。
弊社のグループ各社はエリアが離れている為、グループ会社を中継地とすることで、社員同士の連絡が取りやすくなります。

メモ

限られた用紙サイズの中にメモ欄を設けた理由は、社員一人ひとりの自主的な防災への取り組みを促していくためです。

社内で防災についの知識を養っていくことはもちろん大切ですが、それをベースに「自宅にいて被災した場合」「家族と離れ離れになってしまった場合」など様々なケースを想定し、”自助”に取り組んでほしいと思います。

大切な人と災害について話し合い、いざという時の避難場所や行動を決めてメモしたり、緊急カードに載せきれなかった情報を補足したりと、積極的に活用してほしいと考えています。

既に詳細を掲載済みの情報

これまでにアップした防災マニュアルシリーズにおいて、別記事で紹介している項目につきましては、下記にリンクにてご紹介いたします。

・災害発生時動作①②
・災害発生時行動基準
https://me-pro.co.jp/blog/office_005.html

・応急手当①②
https://me-pro.co.jp/blog/office_007.html

・災害用伝言ダイアル①⑦①
・キャリア別災害伝言板情報
https://me-pro.co.jp/blog/office_004.html

・皇居外苑までのルート
・その他の避難場所
・個人宅までの帰宅ルート
https://me-pro.co.jp/blog/office_006.html

・災害情報の収集
https://me-pro.co.jp/blog/office_008.html

まとめ

災害発生時は、迅速かつ的確に行動することが求められます。しかし焦りや不安から、いつも通り冷静に判断できる人は少ないでしょう。 そんな状況下で、緊急カードが果たす役割は大きいと思います。

「防災対策」や「自助」という言葉だけ見ると、身構えてしまい何から手をつけていいかわからないと感じる方も多くいらっしゃると思います。しかし緊急カードは、紙とペンがあればすぐに作成ができます。形式にこだわらず、まずはパーソナル情報や緊急連絡先を記入して財布に入れておくなど、それぞれができることから防災対策をはじめてみてほしいなと思います。

弊社も昨年緊急カードを作成したばかりですが、作成して終わりではなく、定期的に情報の見直しを行い、アップデートしていきたいと思います。