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女性のための防災備品

2020.01.15

社内
防災

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こんにちは。
本日1月15日から21日までは、防災とボランティア週間ですね。

防災とボランティア週間は、阪神・淡路大震災を契機に、災害時のボランティアと平常時における自発的な防災活動の重要性が認識されたことを受けて、1995年(平成7年)12月15日の閣議了解により定められた週間です。

日付を見て思い出された方もいらっしゃるかと思いますが、これは阪神・淡路大震災の発生日、1月17日を中心とした1週間です。

阪神・淡路大震災が発生したのは、1995年。
あの大災害から、25年もの月日が経とうとしていることに驚かされます。しかしどれだけ月日が流れても、わたしたちは過去の災害を忘れてはいけません。いつ来るかわからない災害に備え、日頃から自発的に防災について考えていくことが大切です。

今回弊社では、防災とボランティア週間の一貫として「女性のための防災備品」について考えていきたいと思います。

自然災害では女性の死亡率が男性の14倍

みなさん、自然災害での死亡率は、女性が圧倒的に多いことをご存知でしょうか?
2015年に仙台で行われた「国連防災世界会議」で発表されたデータによると、 「自然災害で犠牲になる女性は、男性の14倍以上にのぼる」そうです。

このショッキングな内容に対し、前ニュージーランド首相であり、国際連合開発計画の総裁であるヘレン・クラークさんは「これだけ自然災害で女性の死亡率が高いのには、一定の理由があります。災害に直面したとき、女性は自身が逃げることよりも、まず家族や子供を守ろうとして、その場にとどまってしまう可能性が高いからです」と理由を述べています。

またこの傾向は、日頃の防災訓練はもちろん防災の方針を決める行政の会議等にも共通しており、参加者は圧倒的に男性が多いそうです。

会社の公式ブログで性別を絞り込んだ記事を書くことは憚られますが、弊社は女性社員も多く、女性社員の防災への意識を高める機会を設けていくことも大切だと考えています。また女性向けの記事ではありますが、男性社員も自身の大切な人に内容を共有してくれたらいいなと思います。

女性のための防災備品

先日アップした防災マニュアルシリーズの第6回では、性別や年齢を問わず必要とされる防災備品について記事にまとめていますが、女性だからこそ必要になる防災備品も多くあります。

では女性だからこそ必要となる防災備品には、いったいどんなものがあるのでしょうか?
WEB上に多数掲載されている過去の災害時のインタビュー記事などを参考に、女性が困ったこと、必要とした物資を一つずつ見ていきたいと思います。

歩きやすい靴・厚手の靴下

災害時にはガラスの破片が飛散したり、エレベーターが止まり高層階から階段で避難しなければいけなかったり、電車が止まり歩いて帰宅しなければいけないといった、様々な危険な状況が想定されます。浅く作られているパンプスや、ヒールのある靴での避難は困難です。

こういった状況に備え、職場にも歩きやすい靴と厚手の靴下を準備しておきましょう。
また、営業職など外に出る機会の多い方は、軽量の折りたたみの靴が販売されていますので、鞄の中に備えておきましょう。

生理用品

災害時は、メンタルやホルモンのバランスが崩れ、急に生理がきてしまうことがあります。
しかし、災害用物資は水や食料などの必需品から届けられますし、届いたとしても必要な枚数が手に入るとは限りません。普段使用している生理用品を、防災備品の中にも用意しておきましょう。

パンティライナー

避難生活をしていると、洗濯はもちろん下着をこまめに着替えることができません。
パンティーライナーを用意しておくと、下着の汚れを防ぎ清潔に保つことができます。

防犯ブザー・ホイッスル

過去の災害時、徒歩での帰宅時や避難所で性被害に遭ったという女性が多くいます。助け合いが必要な状況下においてとても悲しいことですが、同じことが決して起こらないよう、自分自身の安全のためにも防犯ブザーやホイッスルを、肌身離さずに持っておくようにしましょう。

ヘアゴム・ヘアピン

髪の長い方は、ヘアゴムやヘアピンを用意しておきましょう。
汚れた髪が皮膚について肌荒れを起こすのを防いでくれます。
また避難所でお手伝いをする際や、自宅の片付けなどをする際にも役立ちます。

マスク

粉塵や煙などから身を守るためにも役立ちますが、女性の場合はノーメイクの時にも役立ちます。マスクは軽くてかさばらないので、多めに用意しておくと良いでしょう。

BBクリーム・CCクリーム

避難所の生活では、片付けをしたり外での作業に追われたりすることが考えられます。
日焼け止め効果のある、BBクリームやCCクリームを一つ用意しておくと、紫外線や乾燥だけでなく、大気中物質の付着から、肌を守ることもできるのでおすすめです。

拭き取り用メイク落とし

被災当初は断水している可能性も高く、また給水車がきても、水をいつものように贅沢に使うことはできません。その為、クレンジングオイルなど水で洗い流すタイプのものではなく、洗い流さなくてもいい拭き取り用のメイク落としを用意しておきましょう。

カップつきインナー

災害時の体験談として「支援物資として下着は届くものの、サイズがあわずに困った」というものがいくつもありました。避難生活が長引くと必ず必要になるものの、個人的な要望を伝えることを躊躇する女性も多いのではないでしょうか。そんな時に用意しておくと良いのが、カップつきインナーです。速乾性の商品が数多く販売されている点も、災害時に使用しやすい理由といえます。

まとめ

このようにまとめていくと、食料や水ほど優先度は高くないものの、どれも女性にとって必要なものばかりですね。大規模な災害時は避難所での生活が数週間~何ヶ月と長引く可能性が十分にあります。

避難所では、集団生活だから…避難者だから…と多くのことを我慢してしまう人が多いそうです。そのような生活が続くと、身体だけではなく心も疲れてしまいます。

避難する際にもっていけるものは限られていますが、上記で挙げた物や、自分の好きな香りのハンドクリーム、眉ペン、リップクリーム、化粧品など、自分の好きなものをいくつか防災備品の中に入れておきましょう。

また前文でも触れていますが、職場に歩きやすい靴を置いておくなど、どこで災害に遭っても対応できるよう、出来ることから自分なりの防災をはじめましょう。

弊社の防災マニュアルシリーズのブログは、先日アップされた第7回をもって一区切りとなりました。しかし、防災はここまでやったからいいというものではありません。

シリーズが終わっても、今回のような防災週間等のタイミングで、定期的に防災について考える機会を社内で設け、ブログをアップしていきたいと思います。