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社内防災2020.08.13

水害に備える、あなたの住む都市でも危険が

皆さんこんにちは、久しぶりの防災に関しての記事です。

今回は、水害についてです。先月、九州地方では線状降水帯による甚大な災害が起こりました。記録的豪雨が記録され、「令和2年7月豪雨」と命名され、まさに梅雨の概念を覆す異常気象となりました。昨今、日本全国で異常気象が度々観測され、その度に自然災害に対する緊張感が一層高まり、万が一に備えることが急務となっています。

都市でも洪水の危険が

水災が起こりやすい地域は河川の近くで低い土地、地盤の緩い山の近くと思われがちですが、実はこれだけではありません。最近では都市型洪水と呼ばれる、局所的な豪雨などにより排水能力の限界を超えた水が行き場を失って排水管などから溢れだす、新たな災害も頻発しています。都心などでは地下鉄や地下街などが広く普及しており、排水能力の限界を超えた水が溢れ出し、地下になだれ込むと非常に危険です。
また、逃げ遅れた場合に、流れ込んだ水の水圧によってドアが開かず閉じ込められてしまう危険性があるため、都市型洪水が発生した場合には、いち早く地上、または頑丈な構造のビルや高い所への避難が必要になります。近くに川や山は無いから大丈夫と安心していても、思わぬ形で災害に遭遇する危険性があるのです。

【出典】河川用語集~川のことば~
http://www.nilim.go.jp/lab/rcg/newhp/yougo/index.html

私が住む東京でも、2019年の多摩川の氾濫による二子玉川周辺家屋の浸水は記憶に新しいのではないでしょうか。多摩川の二子玉川一帯は、景観を乱すなどの理由で一部地元住民の反対で、防波堤の建設が中断されていました。この氾濫発生後、暫定的にではありますが特に氾濫の危険が高い地域に堤が建設されました。このことから分かる通り、災害への対策は一個人では限界があります。地域で団結して自身と財産を守る必要があるのです。

水害に注意すべき場所

河川に接する低い土地、住宅造成地などは特に水害に対しての注意が必要です。

【出典】稲城市の防災情報(災害から身を守る/風水害)
http://www.gukky.com/saigai/bousaiinfo_menu3.html

まず、河川に接する低い土地は、河川が氾濫した際に最初に浸水する場所です。そのため、どこよりも迅速な避難が必要です。浸水が一度始まってしまうと避難が困難になります。また、住宅造成地では、地盤が脆いため、豪雨時には地滑りの危険性があります。
阪神淡路大震災や東日本大震災でも、大規模造成地での地滑りが発生しました。
大規模造成地とは以下の図のように、盛土の面積が3,000㎡以上、または地盤面に対しての角度が20°以上かつ、高さが5m以上の造成地を指します。大規模造成地では、どちらの造成地でも地滑りの危険性が増し、大規模な災害が予想されます。
国土交通省が運営しているハザードマップでは、お住まいの地域にどんな自然災害が起こる可能性があるのか、またその災害が起きた際の想定されるレベルが確認できます。ハザードマップはお住まいの市役所や役場で無料で配布されています。またハザードマップポータルサイトもあり、スマホ等で簡単に調べることができます。

【出典】宅地防災:大規模盛土造成地の滑動崩落対策について - 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_tobou_fr_000004.html

浸水認定のライン

水災における、浸水とはどの程度の被害を指すのでしょうか。浸水には、床下浸水と床上浸水の二つに分けられます。床下浸水は浸水深0〜0.5mくらいで住家の床より下までの浸水のことを指します。浸水が膝の上までくると、徒歩での避難が難しくなります。自動車での避難の際には浸水が0.3mを超えるとマフラーに水が入って電気系統が故障して動けなくなる可能性があります。なお、自動車は渋滞にも気をつけなければなりません。渋滞の間に河川が氾濫してしまったり、浸水が悪化してしまうなどの危険性があります。自動車での避難はより早い判断と計画性が求められます。
床上浸水は浸水深0.5m以上で住家の床より上までの浸水を指します。
床上浸水では床の上まで水が浸水するために、浸水による被害額は床下浸水の7倍程度までいくことがあると言われています。床上浸水のレベルまで浸水が進行すると、強い水流の中を歩くことはとても危険なので近くの頑丈な建物の2階以上にとどまるのが原則です。その後の雨量情報にも注意を払う必要があり、仮に浸水深が3mを超えてくると木造住宅の場合には倒壊する危険性もあります。床下浸水では土間だけの浸水になりますが、地上が浸水すると地下に一気に水が流れ込んできて地下からの脱出が困難になるために注意が必要です。

洪水、浸水時の避難の際の注意点

①ガスや電気の元栓を絞める

漏電や火災の危険がある為、必ず火元の安全確認をしてから避難しましょう。

②履き物に注意

浸水した水の中には何が流れてきているかわかりません。必ず履き物、特に履き慣れた運動靴を履きましょう。長靴は浸水が増えた際に中に水が入り、歩き辛くなってしまうため、避難時には避けましょう。素足での避難は危険ですので絶対にやめましょう。何かで足を切ってしまったり、傷口から感染症などの危険もあります。

③深さに注意する

膝くらいの高さよりも水位が上がっていたら避難は控えてください。高台や高い建物に上り、救援を待ちましょう。水位が膝上より上がってくると歩き辛くなり、転倒の危険が高まります。浸水時の転倒は溺れる可能性もあります。

④足元への気配り

浸水した地面は視認性が悪く何が流れてきているか分からない為、非常に危険です。割れた窓ガラスや枝、岩や土砂、他にも様々な漂流物があります。

⑤助け合い

お年寄りや、体の不自由な人、避難がしづらい方が近くにいたら、避難の手助けをしましょう。ロープなどでお互いの体を結ぶと両手が空いて、避難しやすくなります。また、自身での手助けが困難な際には周りに助けを求める方法もあります。無理をしてしまうと、被害が増えてしまう為、必ず可能な範囲で助け合いを行いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は水害に関して、お話しさせていただきました。「うちは大丈夫」そう思っていても、いつ想定外の事態が起こるかはわかりません。その想定外の際に自分の身を自分で守れるよう、準備しておくのも今の私たちの責務ではないでしょうか。また、自分だけの避難でなく、非難が難しい方達に対して手を差し伸べることも重要です。避難経路や避難場所を確認しておく、そんな日頃の小さな積み重ねが自身の助けとなります。この記事を通して、皆さんが自然災害を見つめ直いていただければと思います。

【参考サイト】
2019年の多摩川の氾濫
https://www.sankei.com/affairs/news/191025/afr1910250052-n1.html
https://www.news24.jp/articles/2019/10/15/07526288.html
「ハザードマップ」(国土交通省)
https://disaportal.gsi.go.jp/
国土交通省 宅地防災「大規模盛土造成地の滑動崩落対策について」
https://www.mlit.go.jp/toshi/toshi_tobou_fr_000004.html
内閣府「水害対応型防災マップの特徴」
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/bousaimap/suigai1.html