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新型コロナウイルス
感染症対策と
災害時の避難方法

2020.08.18

社内
防災

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こんにちは。先週に引き続き防災マニュアルシリーズです。
最近日本では九州豪雨の水害や全国各地で起こっている地震、火山噴火などの自然災害が多発しています。また、避難したくても新型コロナウイルス感染症が流行している中で、どのように避難すれば良いのか不安に思う方もいらっしゃると思います。
そんな時あらかじめ新型コロナウイルスに備えた避難方法を知っておくことで、災害時スムーズに行動に移すことができます。

避難方法は「分離避難」

避難場所が密集するのを避けるため、これまでのように避難所に避難するのではなく、親戚や知人の家、自宅の2階(在宅避難)、ホテルなどに避難するとよいでしょう。ただ、どうしても避難する場所がないという方はすぐに避難所に移動してください。
日ごろから自宅周辺や地域の安全な場所を把握しておき、災害時にすばやく行動できるようにして置くことが大切です。

避難所に持っていくもの

避難所に行く際、感染症対策になる備品も必要になります。

  • 体温計
  • アルコール消毒液
  • マスク
  • 口や鼻を覆える大きさのタオル

などの感染症対策の備品を加えて避難所に持っていきましょう。

防災備品については下記のブログでもお話しているので、こちらに書かれている備品と一緒に準備しておくと良いと思います。
「防災備品」https://me-pro.co.jp/blog/office_009.html

避難所での注意点

避難所には多くの人がいます。一人が感染すると周りの人も感染するリスクが高くなります。そうならないためにも、自分や周りの人のために避難所のルールには従うようにしましょう。また避難所に入る前にも、感染拡大を未然に防ぐため気を付けるべき点がいくつかあります。

避難所に入る前にすること

・健康チェック
避難所に入る前に検温や風邪症状の確認の健康チェックをしましょう。体温を測ることで感染の疑いがあるかの判断基準にもなります。

・アルコール消毒をする
これは避難所に入る前だけでなく、都度消毒する必要があります。消毒液がない場合はウエットティッシュなどで代用できます。

・マスクをする
マスクがない場合は代わりに口や鼻を覆えるタオルや手ぬぐいなどでも良いと思います。

避難所に入ってから注意すること

・3つの密(密閉・密集・密接)を避ける
他人と十分なスペースをとったり、なるべく換気も心がけましょう。 もし避難所が狭くてどうしてもスペースをとれない場合は、背中合わせで座るようにしたり段ボールなどで仕切りを作るようにするのも効果があるとされています。

・毎日の体温チェック
先述した通り、体温を測ることで感染の疑いの判断にもなるので毎日確認することが大切です。

・手洗いやアルコール消毒を徹底する
避難所ではトイレや水道など、多くの人と共有しなくてはならないものがあります。 食後やトイレ前後に手を洗うことはもちろんですが、その他にもドアノブや窓、床に触れた際もきちんと手を洗い、アルコール消毒をしましょう。

・体調に変化が出た場合は報告する
体にだるさや風邪症状、微熱など少しでも体調に変化があった場合は報告しましょう。 もし体調が悪くなった際は避難所の方から指示が出ると思いますが、症状が出た人専用スペースで過ごすことになります。専用個室だけでなく症状が出た人専用のトイレを確保している避難所もあるそうです。

災害時に備えて準備しておくこと

自然災害が多発する中、またいつどこで災害が発生するかわかりません。
そのためにも、しっかりと備えておくことが重要です。

・避難先
避難所の把握はもちろんですが、少しでも分離避難できるよう頼れる親戚や知人の家に連絡を取っておくとよいでしょう。その他にも、ホテルや自宅周辺の安全な場所を押さえて災害が起こっても万全な状態にしておきましょう。 自宅以外で避難する場合は、どこへどうやって避難するのかを家族と話し合って決めておくことも大切になってきます。

・備品の準備
避難するときに必要なものをあらかじめ用意しておくと、災害時に急いで準備する必要がなくなります。避難時の専用バッグみたいなものを用意して、そこ備品を詰めておくのも一つの方法かと思います。

・ハザードマップや防災マップの確認
内閣府と消防庁が作成した下記のようなチラシを確認しておくとよいでしょう。

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【出典】新型コロナウイルスが収束しない中における災害時の避難について(PDF)
http://www.bousai.go.jp/pdf/colonapoint.pdf

災害時の危険性を知り、自分にどのような危険が起こるのかを予測するためにもハザードマップが必要になります。新型コロナウイルスの影響で避難をためらうことがないよう、避難行動判定フローを今一度確認しましょう。
ハザードマップを持っていない方はインターネットで「ハザードマップ」と検索するとハザードマップポータルサイトから確認することができます。
ハザードマップポータルサイトはこちら

まとめ

自然災害の恐ろしいところはいつどこで災害が発生するかわからないことです。
さらには新型コロナウイルス感染症の影響で災害時どのような行動をとるべきなのか混乱してしまう方もたくさんいらっしゃると思います。そうならないためにも、どこへ避難すべきか、何を持っていくべきかなどをあらかじめ把握・話し合っておくことですばやく行動に移すことができます。
いま一度避難方法を家族や地域の方と話し合って災害に備えておくとよいかもしれません。

【参考サイト】
NHK特設サイト 新型コロナウイルスと災害 避難はどうする 避難所での感染予防策はK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/disaster/
避難所における新型コロナウイルス感染症へのさらなる対応について‐PDF
http://www.bousai.go.jp/pdf/hinan_korona.pdf