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IMEで数字を常に半角で入力する方法
2024.11.07
技術
こんにちは。制作部の中山です。
前回の技術ブログでは「Excelの全半角の混在を関数で解決」と題し、Excelでの全半角混在時の解決方法をご紹介させていただきました。
今回はその続きネタとして、根本的にそういった問題が起こりづらくなるよう、IMEで数字を半角優先で入力する方法についてご紹介したいと思います。
なお今回の記事はPC環境を前提とし、主要なIMEを対象としております。
そもそもIMEって何?
まずは今回話しを進めていく前に、みなさんはIMEとは何か、どんな役割を果たしているかご存知でしょうか?
なんとなく見たことがある、聞いたことがあるという方は多くいらっしゃるかと思いますが、いざ説明を求められると明確な答えを出せる人は少ないかもしれません。なので、まずはIMEについて簡単にご紹介できればと思います。
IMEとは、「Input Method Editor」の略で、直訳すると「入力方法編集プログラム」と訳されます。簡単に言うと、キーボードで入力した文字を、私たちが普段使っている文字に変換してくれるソフトウェアのことで、例えばローマ字で「gohan」と入力すると、IMEがこれを「ごはん」や「ゴハン」「ご飯」「御飯」というように変換してくれる、といった具合です。なお代表的なIMEとしては、以下のようなものが挙げられます。
Microsoft IME | Windowsに標準搭載されているIMEです。多くのユーザーが利用しており、安定性と基本的な機能の充実が特徴です。 |
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ATOK | ジャストシステムが開発している、シェアの高い人気のIMEです。高度な変換機能や豊富なカスタマイズ性、学習機能などが魅力です。特に、専門用語や固有名詞の登録、手書き入力など、高度な機能を求めるユーザーに人気があります。 |
Google日本語入力 | Googleが開発している、クラウド型のIMEです。クラウド上の学習機能により、ユーザーの入力パターンを学習し、より正確な変換を実現します。また、スマートフォンとの連携もスムーズに行える点が特徴です。 |
日本語IM | Macに標準搭載されているIMEです。以前は「ことえり」という名称でしたが、OS X Yosemite以降に「日本語IM」に改名されました。日付や時刻変換などの機能に加えて、独自の機能である「ライブ変換」も特徴的です。 |
各IMEで数字を常に半角で入力する方法
それでは本記事の本題である、各IMEで数字を常に半角で入力する方法を見ていきましょう。なお今回は「数字を半角に」を条件としていますが、同じ設定方法で「記号の全半角」や「ローマ字の全半角」等も指定できますので、用途にあわせて試してみてください。
Tips |
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PCの状況によっては、IMEのプロパティが表示されないケースがあるようです。その場合は、事前準備として以下の手順を試してみてください。 1.タスクバーのIMEのアイコンの上で右クリックし、IMEのオプションメニュー内にある「設定」をクリック。 2.Windowsの設定が開くので「全般」をクリック。 3.「全般」の最下段にある「互換性」のところまでスクロールし「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」を「オン」に切り替えます。 4.「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使用しますか?」とメッセージが出ます。OKをクリックします。再度タスクバーのIMEのアイコンの上で右クリックし、「プロパティ」が復活しているか確認。 |
Microsoft IMEの場合
1 | Microsoft IMEがアクティブになっている状態で、画面右下のタスクバーにある入力モードのアイコン(「A」or「あ」)をクリックし、表示されたメニューから「プロパティ」を選択してください。 |
2 | プロパティ画面が開いたら、「オートコレクト」タブをクリックします。 |
3 | 「全角/半角」の一覧から「数字」をクリックし、「常に半角に変換」にチェックを入れます。 |
4 | 設定内容を確認し、「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。 |
Google日本語入力の場合
1 | Google日本語入力がアクティブになっている状態で、画面右下のタスクバーにある入力モードのアイコン(「A」or「あ」)をクリックし、表示されたメニューから「プロパティ」を選択してください。 |
2 | 設定画面が開いたら、「入力補助」タブをクリックします。 |
3 | 「全角・半角」の一覧から「数字」をクリックし、「変換前文字列」を「半角」に変更してください。 |
4 | 設定内容を確認し、「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。 |
ATOKの場合
1 | ATOKがアクティブになっている状態で、ATOKのパレット(通常は画面右下)にあるATOKのアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選択します。 |
2 | プロパティ画面が開いたら、「入力・変換」シートをクリックします。 |
3 | 「入力・変換」シート内で、「半角全角変換」を選択します。 「半角全角変換を有効にする」のチェックボックスをオンにし、設定一覧で「数字」を選択し、右側のリストから「半角」を選択します。 |
4 | 設定内容を確認し、「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。 |
日本語IMの場合
1 | 日本語IMがアクティブになっている状態で、画面右下の入力モードのアイコン(「A」や「あ」など)をクリックし、日本語IMのメニューを開きます。 |
2 | 設定画面が開いたら、「入力補助」タブまたは「変換」タブをクリックします。(タブの名称は日本語IMの種類によって異なります。) |
3 | 「数字」の項目を探し「変換前文字列」を「半角」に変更します。 ※もし上記の設定項目が見当たらない場合は、「常に半角に変換」というようなチェックボックスがあるかと思いますので、これにチェックを入れます。 |
4 | 設定内容を確認し、「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。 |
まとめ
設定手順を見てお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、異なるIMEであっても設定方法は似通っています。そのため、一度大まかな手順を確認し覚えておけば、どんな環境下であっても簡単に設定ができるようになります。
資料を作成する時、実装をする時、用途やルールによって設定を切り替えることで、ミスを減らし効率化にも繋がりますので、ぜひお試しいただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは今回はこのあたりで。