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台風の対策をして被害を未然に防ぐ

2023.10.24

社内

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こんにちは。今回の防災シリーズは台風対策についてです。
海に囲まれた島国かつ台風の進路上に位置している日本では、台風に起因した二次災害が起きやすい環境と言えます。台風の対策をして、あらゆる台風被害を未然に防ぎましょう。

台風で起こりうる災害とは

台風によって起こりうる災害は、「水害」「風害」「土砂災害」「高潮害」「波浪害」の5つに分けられます。それぞれの災害について説明します。

➀水害

台風の上陸で大量の雨が降ることで、水害が起こる可能性があります。特に、河川の増水や堤防の浸食・決壊などによって洪水が起こると、広範囲に被害をもたらします。
また、地表水の増加に対して排水が追いつかず、用水路や下水溝があふれたり、河川の増水や高潮により浸水したりすることもあります。

➁風害

台風の接近・通過中は、猛烈な風が吹き荒れ、さまざまな被害を引き起こします。一般的には、平均風速15〜20m/秒の風では歩行が困難になり、転倒するリスクが高まります。さらに風が強まると、建物の損壊や交通インフラの混乱などの深刻な被害が発生するケースもあります。
また、台風接近中に高所にいる際に煽られて転落した事例や、飛来物による怪我の事例なども多くあります。台風が接近・通過している最中に外出するのは危険なので避けましょう。

③土砂災害

大雨の影響で山の斜面にたまった土砂が一気に押し流される「土石流」や、急傾斜の崖などが突然崩れ落ちる「崖崩れ」などの土砂災害が発生する危険性もあります。自分の住んでいる地域が土砂災害警戒区域に指定されているかを確認し、台風接近時には気象庁などから発表される土砂災害警戒情報をチェックしましょう。そして、万が一の場合には早めに避難することが重要です。

④高潮害

台風などによる強風が海岸に向かって吹き付けると、海水が海岸付近に押し寄せて、海面が上昇する「吹き寄せ効果」という現象が起こります。また、台風の接近に伴って気圧が低下すると、「吸い上げ効果」と呼ばれる現象が発生し、海面が持ち上がります。この吹き寄せ効果・吸い上げ効果による異常な海面上昇が高潮です。
台風の接近・通過に伴い、海岸堤防などを超える高潮が発生した場合には、一気に、そして広範囲に浸水の被害が出る恐れがあるので、十分な警戒と早めの避難を心がけましょう。

⑤波浪害

台風に伴う高波による被害のことを、波浪害と言います。
特に、台風の中心付近では10mを超える大波が発生することもあります。
日本から遠い海上で発生した台風であっても、場合によっては、台風による高波が「うねり」となって押し寄せることがあるので注意しましょう。波浪警報・注意報が発表されているときは、むやみに海岸に近付かず、海岸から離れた安全な場所で台風が過ぎるのを待ちましょう。

すぐにできる台風対策

台風に備えて日頃から対策をすることが大切です。万が一の際、思わぬ被害にあわないよう台風対策のポイントをご紹介します。

➀避難時の持ち出し品の準備

いつでも避難できるように、普段から持ち出し品を確認し準備しましょう。高齢者や赤ちゃんがいるご家庭など、家族構成によって特別に用意するものがあるので注意が必要です。以下の表を参考にして下さい。

食料品 乾パン・クラッカー・レトルト食品・缶詰など
飲料品 水(1人1日3リットル)を目安に
衣服 下着・タオル・寝袋・雨具・軍手・靴
非常用具 ヘルメット、懐中電灯、ナイフ、缶切り、着火剤、除菌シート、筆記用具
その他 お金、身分証明書、印鑑、予備の眼鏡、入れ歯、処方箋、マスク、消毒液、生理用品、ティッシュペーパー、おむつ、粉ミルク、離乳食など

➁生活必需品の貯蓄

電気や水道、ガスなどのライフラインが止まる恐れがあるので、生活必需品を備蓄する必要があります。家族の人数に合わせて、最低3日分を目安に用意をしましょう。
また、上層階に居住している方は生活必需品を多めに備蓄しておくことをオススメします。台風や二次災害でマンションの非常用電源が故障すると、エレベーターが停止し生活用品の運搬が困難になる場合があります。

水(1人1日3リットル)を目安に
非常食 ビスケット、板チョコ、乾パン、缶詰など
生活用品 懐中電灯、ラジオ、乾電池、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、マッチ、ろうそく、カセットコンロなど

③避難場所の確認

自宅周辺の避難経路を把握しておくことが大切です。防災マップは市役所や公民館で配布されているほか、各自治体のホームページから確認することができます。

ハザードマップのダウンロードはこちら

④自宅の点検

平常時に、屋根・外壁・シャッターなど家を守る設備に異常がないか確認しておくことは台風対策として非常に重要です。以下のような部分をあらかじめチェックしておきましょう。

  • シャッターや雨戸がスムーズに開閉できるか、ロックはかかるか
  • 側溝や排水溝の水はけはよいか
  • プロパンガスボンベは倒れないようにしっかり固定されているか
  • 外壁やブロック塀に割れや傾きはないか
  • 屋根瓦がずれたり割れたりしていないか

台風が来ることがわかっている際の対策

日頃から台風に備えて準備しておくことは勿論、台風が来ると分かった場合にはすぐに行動し、雨風が強くなる前に万全の体制をとっておくようにしましょう。

■家の中の備え

  • お風呂に水を貯めて生活用水を確保する
    トイレや洗濯のため、飲料水とは別に浴槽やペットボトルに生活用水を確保しておきましょう。
  • 窓や雨戸をしっかり閉めておく
    強風で飛ばされたモノによって窓ガラスが割れると危険です。雨戸もしっかり閉めておきましょう。
  • 最新情報を確認できるよう、ラジオやスマートフォンの準備をする
    災害によって通信障害が起こることも考えられるので、情報収集の手段は複数用意しておくことをオススメします。ラジオは事前にエリア周波数の確認を、スマートフォンに関してはモバイルバッテリーも準備しておきましょう。

■家の外の備え

  • 浸水の可能性がある地域は土嚢・水嚢の準備をする
    玄関や出入口を土嚢や水嚢で塞いで浸水被害を抑えましょう。
  • 強風で飛ばされそうなものは固定するか、屋内に移動させる
    植木鉢や自転車などはあらかじめ屋内に移動させておきましょう。

まとめ

台風は突発的に起こるものですが、予想進路や雨風の強さはニュースで事前に知ることができます。そのため、地震災害や火災などと違って準備や対策がしやすいといえます。被害を最小限に抑えるためにできることからやってみましょう。