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リンゴループの罠

2020.05.07

技術

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こんにちは、マーケティング部の松本です。
突然ですが、iPhoneユーザーの方。「リンゴループ」という現象をご存知でしょうか。
私は名前だけ知っていて、正直なところ他人事だと思っていたのですが、つい先日見事にリンゴループにハマってしまいました。仕事のある日でしたので物凄く焦ってしまい、必要以上に解決まで時間を掛けてしまった気がします。普段使っているものに起こり得る不具合についてくらい、事前に調べておくべきだったなあ、と反省したので、今回は自分の備忘録も兼ねて、「リンゴループ」について少しお話が出来ればと思います。お付き合い頂けると幸いです。

リンゴループとは?

リンゴループとは、iPhoneの画面がリンゴマーク(Appleのロゴ)のみを表示したままフリーズし、ホームボタンの操作などが一切効かなくなる現象のことです。再起動を行った時に表示される画面のまま、読み込みのシークバーもなく一切動きません。内部で再起動が繰り返されている場合もあるようです。ひたすらリンゴマークが表示され続けることから「リンゴループ」と呼ばれていますが、名前の可愛らしさのわりにとても厄介です。

リンゴループの原因

iOSのアップデートに失敗した

多くの人に起こりがちな原因として、「iOSのアップデートに失敗した」というものがあります。アップデートの途中でWi-Fiが切れてしまったり、充電ケーブルが外れて充電がなくなってしまったり、そういう事が起こるとアップデートに失敗してしまうようです。自動アップデートで夜中に行われている最中に寝相や機器の不具合で失敗してしまうと、朝起きた時には既にリンゴループの状態で驚く事になります。
ちなみに私の場合はこれだったのではないかと思います。夜中にアップデートが行われるように設定していたのですが、ここ数日充電ケーブルの調子が悪かったので途中で電源が落ちてしまったのかと…完全に過失でした。

強制終了を何度も繰り返した

アップデートの終了以外にも、強制終了を何度も繰り返すとリンゴループに陥る場合があります。

iPhoneの落下または水没による故障

iPhoneを水没させてしまったり、落下させてしまう事により、iPhoneのパーツが壊れてしまった場合もリンゴループに陥る事があるようです。

Face IDが故障した

iPhoneX以降の新しいiPhoneでは、Face IDの故障によってもリンゴループに陥る場合があるようです。これも落下や水没と同じ、内部の部品の損傷によるもののようですね。

脱獄を行った

脱獄とはJail Breakと呼ばれる、Appleが製品に対してかけている制限を解除し、その端末本来の能力を発揮させるための行為です。これによりAppleに認定されていない、すなわちApp Storeからはダウンロードできない非公式のアプリケーションを使用できるようになります。ただし勿論のことながらAppleの規約違反となり、公式サポートなどを受けられなくなってしまいますので、基本的には推奨されていません。

現在のところ、日本においてApple製品の脱獄は違法行為ではありません。だから好きにやっていい、という行為ではありませんので、ご留意下さい。一部の脱獄行為により有料アプリケーションを無料でダウンロードするような事は勿論違法です。

ちなみに脱獄後にアプリケーションをダウンロードする独自のアプリケーションプラットフォームがあるのですが、その名前は「リンゴの青虫」を意味するらしく、Appleへと挑戦状を叩きつけている、と言われているようですね。 この脱獄を行いダウンロードした非公式アプリケーションにより、リンゴループに陥る場合があるようです。

リンゴループの解決方法(自力)

リンゴループに陥ってしまった場合、一番確実な方法は修理に出す事です。間違いなく。ただ、修理にもお金がかかりますし、平日だとそんな時間はない!という事もありますよね。そういう場合に自分で試す事が出来る手段を幾つかご紹介したいと思います。ただし、あくまで統計的なものであり、確実に解決する保証もありませんので、必ずご自身の責任で行って下さい。

強制再起動を試みる

とりあえず再起動をしてみましょう。ごくごく軽いリンゴループであれば、これで脱する事が出来る場合もあるようです。再起動の仕方はiPhoneの機種によって違いますので、調べてみるのが一番確実ですね。

SIMカードを抜き差ししてみる

iPhoneには基本的にSIMカードが入っています。このSIMカードの不具合でリンゴループに陥る場合も稀にあるそうなので、一度抜いて、目立つ埃や汚れがあれば優しくティッシュで拭いて、差し直しましょう。
iPhoneのSIMカードは本体の側面に入っています。小さな穴が空いていますので、その穴に細いものを差し込んでカチッというまで押し込めば飛び出してきます。
表裏や向きを間違えずに差し込み、再起動してみましょう。
ちなみにこの細いもの、ですが、爪楊枝では少し太かったです。個人的にはクリップやピアスの先端等がおすすめです。

セーフモードで起動する

セーフモードとは、iOSに何らかの不具合が起きてしまったときのための「診断用モード」のことです。診断するために、iPhoneを通常起動するに当たって必要な機能やアプリ以外は無効状態になります。基本的なiOSの機能のみで起動するため、リンゴループの原因が新しく入れたアプリケーション等である場合はそれを削除することで解決します。

パソコン経由でアップデート

iPhoneをコードでパソコンと繋いでみましょう。場合によってはこの時点でリンゴループから脱する事が出来ます。繋ぐとiTunesや、バージョンによってはFinderが開きます(※Macの場合)。リカバリーモードで接続が出来ると、アップデートか復元かと選択できるのでまずはアップデートに挑戦しましょう。iOSのアップデートの失敗が原因のリンゴループの場合は、このアップデートが上手く行くとリンゴループを脱する事が出来ます。

パソコン経由で復元

上記の方法の全てを試しても直らない場合、自分で出来る最後の手段がこちらになります。復元とは言いますが、これはiPhoneを工場から出荷された状態に戻す事を指すので、実質的な初期化です。バックアップを取っていれば安心して実行出来ますが、突然のリンゴループでバックアップがない、という場合は、覚悟を決めて実行しましょう。

リンゴループの解決方法(修理)

スマートフォンはとても繊細な機械です。自分でどうにかするなんて怖いことはせず、修理に出すのが最適であることに間違いはありません。iPhoneの修理には、下記の二通りの方法があります。

Apple Storeもしくは正規サービスプロバイダに修理を依頼する

これが一番安定です。間違いありません。直らない場合は新しい本体と交換になりますし、知識のある方が対応して下さいます。ネックとしては少々金額が嵩む事でしょうか。また、やはり正規の修理ともなると依頼する人も多いので予約がなかなか取れず、修理が完了するまで時間が掛かってしまう場合が多いです。

非正規のサービスプロバイダに依頼する

正規サービスプロバイダに依頼出来るのならそれが一番良いのですが、そうは言っていられない場合もあります。正規の見積もり金額が高すぎる、すぐに直ってくれなくては困る…など。そういう時はリスクを承知した上で、非正規の修理を依頼するのも一つの手段ではあります。

非正規のサービスプロバイダは一般的に正規サービスプロバイダよりも料金が安くなり、また店舗も数多くあるため、依頼のハードルも低いです。ただし、非正規のサービスプロバイダで使う部品はAppleの純正品ではない事も多く、一度修理に出してしまうとその後は正規のサービスプロバイダではサポートの対象外となってしまう可能性もあります。そういったリスクも理解した上で、上手に活用するべきですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。iPhoneやその手の知識に詳しい方が見れば、もっと適切な対応がある、と思われてしまうかもしれません。ご容赦下さい。
さて、蛇足ではありますが、結論から言って私のiPhoneは上記の自力で直す手段では直りませんでした。アップデートや復元も試みましたが、その最中にiPhoneが勝手に再起動を始めてしまってどうにもなりませんでした…私はiPhoneを二台使用しているのと、キャリアの補償サービスに入っていたので新しいものとの交換を申し込み、翌日の午前中には配達してもらえる事になりました。一安心です。
全く心当たりのないリンゴループではありましたが、事前にしっかりと起こり得る不具合を調べていればもう少し冷静に対処が出来たかもしれません。みなさんはどうか、私のように焦って部屋の中で転ぶ事がありませんように。少しでもこのブログがお役に立てたのなら幸いです。

それでは、お付き合い有難うございました。
今後ともMEプロモーションをよろしくお願い申し上げます。