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どこのサーバを使っているか
調べる方法

2020.09.01

技術

サムネ画像

こんにちは。
制作部の中山です。

先日後輩から「このサイトがどこのサーバを使っているか知りたいのですが、調べる方法はありますか?」と質問をもらいました。彼女の職種はデザイナーですが、最近は社外との調整も行っています。日頃から自主的に調べて作業を進めてくれていることを知っている分(ああ…サーバの事まで先回りして考えるようになったんだなあ…)と密かに中山は感動していました。

感動した中山が「ああ、あるよー!調べ方はね…」と答えようとした時、そこにブログネタに悩んだ中山が颯爽と現れました。そしてあろうことか回答だけを残し「そのネタもらった!や、やり方はブログでね!」と去っていったのです。

後輩は「ありがとうございます!」と爽やかに返してくれましたが、きっとわたしが後輩の立場だったら「おおい!さくっと教えてくれよー」と思ったことでしょう。しかも先日入稿した制作ブログはSEO関連。「やり方はブログでね!」と言い残したわりに、1記事別の内容のブログを挟んでいるわけです…。本当に恐ろしい…。

そんなこんなで、今回は技術ブログとして「どこのサーバを使っているのか調べる方法」について書いていこうと思います。

どうしてサーバを知る必要があるのか

制作業務を行っていると、意外と必要になる「どこのサーバを使用しているのか」。それでは、そもそもどうしてサーバを知る必要があるのでしょうか?

自分で制作したサイトであれば、当然のことながらどこのサーバを利用しているのか把握していますし、別の人がサーバの契約を行っていても、契約者に確認をすればいいんじゃないの?と思われるかと思います。

もちろん契約者ご本人に確認できればベストです。しかし「どこのサーバを使用しているのか確認したい場合」というのは、大概の場合確認に時間がかかるようなケースが多いのです。

例えば、下記のようなケースです。

  • 外部企業で制作したWebサイトのリニューアルを依頼された場合
  • サーバは持ち込みで、新規サイト制作を依頼された場合
  • 同業他社と同程度のボリュームのサーバを利用したいとご相談された場合
  • 既存サーバでのメールサーバの設定を依頼された場合
  • 既存サイトにCMSを入れたいとご相談された場合
  • サイトと同じサーバでシステム開発が出来るかを確認された場合

事前にサーバの情報を把握していれば、最適なご提案をする事が可能なのですが、サーバ情報まで把握されているといったケースは少なく、大概の場合「調べるのに少しお時間を…」「契約して下さった方に確認をとります…」という流れになりがちです。

こういった場合にスムーズにサーバ情報を調べることができれば、タイムロスを避け最適なご提案をより早くすることが可能です。制作者側もクライアント様側も、お互いに少し幸せになれるわけです。

どうやってレンタルサーバを調べるの?

それでは早速ですが、どこのサーバを利用しているか調べていきましょう。今回は一番お手軽に誰にでも簡単に調べられる方法をご紹介できればと思います。

1.「Netcraft」にアクセスします

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まずは「Netcraft」へアクセスします。「Netcraft」では、指定したサイトがどこのサーバーを使っているか、どこの国のプロバイダーを使用しているか、どんなCMSが入れられているか等、サイトに関する様々な情報を無料で調べることができます。前述したような理由でサーバを調べたい時もですが、自身の運営するサイトのセキュリティレベルを調べたい時や、憧れのサイトがどんな環境で作られているか調べてみたい時にも便利です。

2.調べたいサイトのURLを入力

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「http(s)://www.example.com」に調べたいサイトのURLを入力します。(左の画像の①部分)
入力できたら「Lookup」ボタンを押しましょう。(左の画像の②部分)

3.情報からサーバを割り出す

しばらく待つと、ぶわっとサーバ情報が表示されます。
情報が多くてどこを見ていいのか悩みそうですが、「Network」の中にある「Netblock Owner」の項目を見ましょう。この項目にサーバの提供元の情報が表示されます。

ちなみに今回わたしは、大好きなムーミンの公式サイトのURLを入れて調べてみましたが、「SAKURA Internet Inc.」と表示されているので、「さくらのレンタルサーバ」を使用していることがわかります。

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ただ注意が必要なのは、「Netblock Owner」を見ただけではサーバがわからない場合です。例えば下記画像は男前豆腐(個人的に好きな豆腐メーカーです)のサイトを調べた場合ですが、「Netblock Owner」には「paperboy&co. Inc.」と表示されていますが、わかるのはサーバの提供元だけで、肝心のサーバがわかりません。そんな時は「Reverse DNS」の項目を確認しましょう。本筋から逸れるのでReverse DNSの詳細説明はここでは避けますが、ざっくり説明すると送信元IPアドレスの逆引き結果を独自ドメインにする機能です。よく使われているレンタルサーバは、この項目にサーバ名が含まれている場合も多いので確認してみましょう。なお今回の場合は「ヘテムルサーバ」を利用していることがわかります。

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専用サーバを利用していたりすると、正直上記までの手順でもサーバがわからない場合があります。ただここまでやってもわからない場合は、いよいよ契約者へ確認をするか、専門職へ任せたほうが工数的にスムーズでしょう。

なお先ほどは触れませんでしたが、日頃の携わっている業務によってはどんなレンタルサーバがあるかがわからない方も多いと思います。今回わたしが色々なサイトを調べてみて、よく使われていたサーバのNetblock Ownerを最後にご紹介いたします。

Netblock Owner サーバ名
SAKURA Internet Inc. さくらのレンタルサーバ
paperboy&co. Inc. ヘテムル
XSERVER.Inc エックスサーバ
GMO Internet, Inc. ロリポップ、Mixhost
KDDI Web Communications Inc. CPIレンタルサーバ
Server Hosting Service(NTTPCCommunications,Inc.) WebARENA

まとめ

いかがでしたでしょうか?
サーバ周りは奥の深い分野ではありますが、サーバ情報を知ることは、より良い提案をすることにも繋がりますし、自身の運営するサイトのセキュリティレベルを高めることにも繋がります。今回ご説明したように、サーバ情報は簡単に調べることができますので、ぜひお試しいただけると嬉しいです。それでは、今回はこのあたりで。