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大掃除

2020.12.10

日常

サムネ画像

こんにちは。制作部の中山です。
12月に入り本格的に冷え込む日が増えてきました。寒いのは苦手ですが、冬は一番好きな季節です。わたしの生まれ育った北国では、雪が本格的に降る前に、庭の木々に雪囲いをし、車のタイヤを冬用に付け替え、暖房器具の点検をし、保存食を準備し、大掃除をして入念な冬支度をします。このような環境下で育ったからか、冬は次の季節に備える大切な季節という気持ちが根強くあります。

東京に住んでからの冬支度は、実家で暮らしていた頃とは違い、冬服を出すくらいの簡単なものですが、年末の大掃除だけは毎年変わらずに行っています。毎年重い腰をあげて大掃除にとりかかるのが恒例となっていますが、一年の汚れを落とし綺麗な部屋で迎えるお正月はやっぱり気持ちがいいものです。

大掃除の由来

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でもふと考えてみると、毎年習慣として行っている年末の大掃除ですが、これはいつ頃からはじまったものなのでしょうか?

調べてみると、年末の大掃除の由来は平安時代の宮中行事「すす払い」に由来するそうです。当時の「すす払い」は手順も含めて平安時代の法律「延喜書(えんぎしょ)」にまとめられており、ただの掃除ではなく、厄払いの儀式としての意味合いが強かったようです。それが室町時代に神社仏閣の仏像や本堂を清める行事となり、江戸時代になる庶民の間に習慣として根付いていきました。ただ当時の人々は、12月13日に「すす払い」をし、それから半月もかけてお正月までの一連の準備や行事を行っていたそうです。

なぜ12月13日に「すす払い」を行うかというと、旧暦の12月13日は婚礼以外は万事に大吉とされる「鬼宿日」にあたり、「鬼が宿に出ていて出歩かない」ため、新年の年神様を迎える準備をはじめるには最良だったからと言われています。

大掃除の由来が平安時代まで遡るとは驚きですが、今でも寺社や老舗のお店では12月の最後の鬼宿日に大掃除をはじめるそうです。古くからの日本の習慣が少しずつ形を変えながら、現代まで残っているなんて、なんだか素敵ですよね。

我が家の大掃除

一年の締めくくりとして大切なことだとはわかりつつも、何かと忙しい時期であることや、寒い日に窓を全開にして掃除するのは、なかなか億劫なものです。そんなこんなで、例年わたしの大掃除は年末ギリギリ…。でも今年は大掃除の由来を調べたこともあり、心を改め12月のはじめから少しずつ大掃除をはじめました。

キッチン掃除、お風呂掃除、エアコン掃除…大変なところから掃除を進め、積読された本も読破して、Kindleで再購入出来る本は古本屋さんに送りました。

だいぶスッキリしてきましたが、わたしの大掃除の闘いはこれからが本番です。そう…趣味で集めたコレクションの整理です。わたしは幼少時代から気に入ったものを集めてはコレクションするのが好きでした。春夏秋と一年の大半を収集に費やすのですが、冬…そう年末のこの時期にそれは重くのしかかってくるのです。

ムーミン画像

大好きなムーミンのグッズ…。今年も自分へのご褒美と称しては色々なグッズを買い集めました。来年の手帳も、キオスクの限定マスクケースも、保温マグも…。また家族や友人、後輩からいただいたムーミングッズも、すべて大事なコレクションです。それらを大切に磨いたり並べてみたり…。ああ!楽しい!ムーミンの何がいいかって、あの丸みを帯びたフォルムですよね。本当に美しくてかわいい。猫の半蔵さんは「また増えたの?」と呆れ気味ですが、年齢を重ねても可愛いムーミンが好きです。

また年末の大掃除には、クローゼットの中に眠っているムーミンのマグカップコレクションも取り出します。それらを取り出して、一つずつ眺めては磨いて、ニヤニヤしたりを繰り返しているので、もう時間が何時間あっても足りません。とても幸せな時間なのですが、ふと我にかえった時に半分も片付いていなかったりすると急に焦りだしたりします…。こまめに整理すればいいものを…毎年反省を活かさず年末に持ち越すので、好きなのに泣きながら整理をするのも恒例行事となっています。
今年はまだムーミングッズの整理へは着手できていないのですが、今年こそは5時間を切るペースで掃除をしたいなと思っています。

コレクション

そして…前文で決意表明を記した後にふと思い出したのですが、わたしにはムーミングッズ以外のコレクション整理も残されています…。そう…それは父から譲り受けたマッチコレクションです。

父に結婚の挨拶にいった時、父は何を思ったのか旦那に「じゃあ○○君(旦那の名前)に、これを引き継ごう。俺もいつどうなるかわからないし、誰かに引き継ぎたいと思っていたんだ。」と大量のマッチを授けたのです。(え…娘と共にマッチ…い、いらねえ…)と心の中で呟いたであろう旦那は、ははは…となんだかよくわからない乾いた笑みを浮かべながら、それを受け取りました。画像はそのマッチのほんの一部ですが、この数十倍ともいえる瓶に詰められた広告マッチが我が家には眠っているのです。

ホテルやスナック…そして寺に肉屋…どんな経緯で作ったんだろう…と考えさせられる広告マッチの数々…。地域は北は北海道、南は沖縄…アメリカやヨーロッパのものまであります…。知り合いから貰ったものもあるそうですが恐るべし収集癖…。煙草を吸わない父がよくここまで集めたものです。

今は「東京都受動喫煙防止条例」や「改正健康増進法」が施行され、飲食店や喫茶店でも禁煙のお店がほとんどです。このような広告マッチの文化も廃れつつあるのかもしれません。
そう考えると、これらのマッチが急に愛おしく見えてくるから不思議です。マッチの入った小さな箱に一つひとつオリジナルのデザインが施されていて、オリジナルマッチが広告媒体の主力として使われていた一時代があることを考えると感慨深いものがあります。

一瓶開けただけでも、こうやって思いを馳せてしまうのですから…このマッチの整理にも今年は相当な時間を費やすことになるであろうことを悟りました。

まとめ

まだまだ時間がかかるであろう我が家の大掃除。ステイホームの時間を大切にしながら、すっきりと新年を迎えられるよう少しずつ進めていこうと思います。

今年はコロナウィルスの影響でいつも通りとはいかず、新しい生活様式が求められる一年でした。でもそんな時だからこそ、例年以上に日々の暮らしや人との繋がりを、より大切にしたいと感じる一年でもあったと思います。

テレワークが開始された当初は、慣れない環境にみんな不安もあったと思います。それでも齊藤社長のご指導のもと、どのように動けばムーズに仕事を進められるのか、どうしたら連携を上手にとっていけるか、一人ひとりがよく考え行動することで、個々の成長へと繋がったと思います。

冬は次の季節に備える大切な季節。まだまだ自粛は続きますが、家での時間を有効活用して、会えないからこそ年賀状を手書きで書いてみたり、新しい趣味を見つけたり、普段作らないような料理にチャレンジしたりと…前向きに楽しく過ごしたいなあと思います。

今年も大変お世話になりました。来年もMEプロモーションをどうぞよろしくお願いいたします。