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ひとり旅のすゝめ

2021.07.01

日常

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こんにちは、マーケティング部の松本です。
突然ですが、私の趣味は旅行です。家族が旅行好きで、幼い頃から色々な場所に連れて行って貰いました。国内の北から南まで、更には外国も。移動手段も車や電車、飛行機と多岐にわたり、様々な場所で素晴らしい景色を見て、他では味わえないような経験をしました。それでもうすっかりと、旅行の楽しさに目覚めて虜になってしまったというわけです。
家族や友人との旅行もそれはそれは楽しいのですが、ふと「ひとりで旅をしてみたい」と思う瞬間がありました。特別な理由があるわけではなく、ただ漠然と、ひとりで旅がしたい、という気持ちが沸き上がって来るのです。その気持ちに従ったのは、高校生の時でした。バイトをしてまとまったお金が手に入った時に、ひとりで箱根に行きました。今思えば計画性もなく、もう少しスマートに色々と動けたなと思うのですが、それでも忘れられない経験です。
それからもひとりであちこちへ旅行をし、すっかりひとり旅が趣味になったのですが、ご存知の通りのこのご時世で随分と旅から遠ざかってしまいました。もう暫しの辛抱と、晴れて堂々と旅行が出来るようになったときの事を色々と想像して気を紛らわせています。そんなわけで、今回はひとり旅の楽しさを布教すべく筆を執らせて頂きました。お付き合い頂けると幸いです。

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ひとり旅のメリット

悠々自適な旅

ひとり旅のメリットとして一番に挙げられるのは、やはり誰にも気兼ねなくスケジュールを組んだり組まなかったり、自分の思う通りに過ごす事が出来るという点かと思います。
そもそも、誰かと旅行をする時に一番大変なのはスケジュールなどの調整です。いつ出発で、いつ帰るのか。それを決めるだけでも、目的地から自宅までの距離がそれぞれで異なり、また当日や翌日の予定も考慮するとなるとなかなか難しいですよね。現地でのスケジュールも、例えば同行者に車酔いしやすい人がいるのなら電車での移動を中心に組むのが親切です。また、旅行において美しい景色を見て癒やされる事を目的とする人もいれば、陶芸体験などその土地でしか出来ない経験を重視する人もいます。歴史的建造物や美術館の見学が楽しい、という人もいますよね。趣味嗜好は千差万別、人それぞれなので、一人ひとりの意見や好みを尊重しながらスケジュールを組むというのは、時として非常に難易度の高い作業になります。
そんな難しさも、ひとり旅なら悩む必要はありません。ひとり旅なら、自分の希望だけを考慮してスケジュールを組む事が出来ます。何なら金曜日の夜に思い至って新幹線に飛び乗ったって良いのです。現地に着いてから行きたい場所を変更しても良いですし、宿で一日ゆっくりと過ごすことも出来ます。誰かと一緒だとなかなか組みにくいですが、一日に何箇所も観光スポットを巡るような強行スケジュールだって咎められる事はありません。
自由気まま、自分自身の気の向くままに旅を謳歌出来る。やはりそれが一番のメリットではないかな、と思います。

自分と向き合う時間が出来る

ひとり旅の最中は、常にひとりです。美しい景色を見るときも、素晴らしい建造物を見る時も、ぼーっと温泉に浸かっている時もひとり。そうなると、自然と自分自身との対話の時間が増えて行きます。対話といっても、独り言のように自分に話しかけるわけではありません。自分も知らなかった、自分の新しい一面を知る、とでも言いましょうか。
自分語りで申し訳ないのですが、私の場合は、山登りが正しくそうでした。ひとり旅をするまでは、家族が山登りやハイキングが好きだったので旅行中には必ず一度はそういう予定が組まれていたのですが、私自身は正直渋々というか、乗り気ではありませんでした。勿論嫌というわけではないのですが…。なので、ひとり旅をするとなった際には当然のようにそういった予定は入れず、麓やロープウェイで行ける場所までの観光の予定だったのです。ですがいざ行ってみると、どうにもそわそわとしてしまいました。登ってみたい。頂上の景色を見てみたい、と、他ならぬ自分自身の意思で、自然とハイキングコースに足を踏み入れていたのです。
他の誰かがしたいと言ったから、などの外的な理由を排除した状態でその事象に向き合った時、人は初めて自分自身の本当の声や気持ちを自覚するのかもしれません。私はあの時初めて、「自分が登りたいかどうか」を自分自身に問いかけて、登るという道を選びました。
ひとり旅の最中は、そうした自分への問い掛けの機会が沢山あります。食べるもの、行く道、交通手段、寝る時間、飲むもの、行く場所。全てを自分の意思と都合で決める事が出来るので、一つ一つの選択が自分への問い掛けとなるのです。ひとり旅をしていると、今まで知らなかった自分の一面を知ることが出来ます。例えば何かに行き詰まったり、躓いてしまったり、悩んでいる時。自分との対話の機会として、ひとり旅に出てみるのも良いかもしれません。

ひとり旅のデメリット

自己責任

前述した通り、ひとり旅は全てを自分の意思と希望で決める事が出来ます。しかしその分、全ての責任は自分で負わなくてはいけません。交通機関の遅れの影響でチェックインが遅れるのなら、自分でお宿に連絡を入れなくてはいけません。慣れない土地で乗るバスを間違えてしまった!なんて、よくあることです。そうした場合の対処もしっかりと自分で行う必要があります。誰かと一緒であれば相談しながら落ち着いて対応出来ることでも、ひとりだとパニックに陥ってしまう事もあります。考え得る事態の対処は予めある程度調べておいて、スマートフォンのメモなどにまとめておくと良いですね。

寂しさ

これは人によるかもしれません。私はひとりで何かをする、長時間過ごす事が全く苦ではないのですが、人によってはひとりで過ごす時間が長いと孤独感を覚えてしまう、という事もありますよね。
美しい景色を見た時、素晴らしい体験をした時。その場で話して共有出来る相手がいない、というのは寂しく思えるかもしれません。そういう方はゲストハウスを利用するなど、他の旅人と一緒に過ごす時間があるスケジュールを組むと孤独感も紛れるかもしれません。
また、ひとりになることで友人や家族、大切な相手を思う気持ちを確かめる、という楽しみ方もあります。美しい景色や素晴らしい体験、それらを共有したくなる相手。次はこの人と見たい、あの人はきっとこういう場所が好きだろう。そうして、ひとりで過ごす時間の中で、大切な人々を思う自分の心を自覚する事が出来るのだそう。今は特に皆外出を自粛していて、一緒に過ごす時間が極端に多かったり少なかったりしますよね。それも自分の意思ではなく距離感がずれてしまうと、なんだか気持ちの縁がぼやけて曖昧になる気がします。そんな時には一度ひとりの時間を持つ事で、自分の心としっかり向き合い、改めて大切な人々に感謝や愛おしさを伝えてみましょう。

ひとり旅のよくある疑問点

話し相手がいなくて寂しくならない?

常に誰かと話していたい、という場合は、確かにひとり旅は寂しいと感じるかもしれません。しかし、ここで登場するのが文明の利器、スマートフォン。その場にいるのは自分ひとりかもしれませんが、SNSで確かに誰かと繋がっています。写真を撮って投稿したり、友達に送ってみたり。共有の仕方はそれぞれです。
また、旅先で寂しくならないおすすめの方法は、ゲストハウスに宿泊することです。ゲストハウスというのは、素泊まり2000円〜4000円程度で泊まる事の出来るお宿で、ドミトリーと呼ばれる相部屋がメインです。二段ベッドや布団での雑魚寝など、その日初めて会った人と同じ部屋で休みます。アメニティは基本的になく、トイレやシャワーも共用の場所が多いですが、その主目的は同じように旅をしている人との交流にあります。
ゲストハウスはフロントスタッフから宿泊者まで、基本的にコミュニケーションに積極的な傾向があると言われています。また、外国からの旅行者も多いのだとか。ホテルや旅館では宿泊者同士が交流を持つ事はあまりありませんよね。旅人同士の交流は、ゲストハウスならでは魅力と言えます。

ひとりでお宿を予約できる?

大手旅行代理店の予約サイトなどだと、良いなと思ったお宿でもひとり用のプランがない、という時もあるかと思います。近年のひとり旅ブームで専用のプランを作っているお宿も多いですから、そういう所を選ぶのが楽ではあるのですが、このお宿が良い、という場合もありますよね。そういうときはまず、そのお宿の公式サイトを調べてみましょう。よくある質問のページに「一人での宿泊は可能ですか?」という旨の質問が載っている事があります。また、どうしても分からなければ、思い切ってお宿に電話をしてしまいましょう!ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期は、お宿側も色々な都合があり断られるかもしれませんが、それ以外の時期なら断られる事はそんなにないと思いますよ。ひとり用のプランがないからと諦めるのではなく、是非直接問い合わせてみましょう。

「ひとりだ」という目で見られない?

旅先での飲食店や観光、温泉など、ひとり旅では全てにひとりで行くことになります。普段からひとりで行動することに慣れているのならともかく、少し肩身の狭い気持ちになる事もあるかもしれません。「あの人、ひとりだよ」なんて囁かれていたら…と想像してしまったり。
しかし、自分が思っているより他人は周りのことなんて気にしていません。自分が誰かと食事に行った時のことを考えてみて下さい。隣のテーブルにひとりで食事をしている人がいたとして、そんなに気になりますか?「あ、ひとりだ」と一瞬思っても、店を出る頃には興味なんて消えています。家族や友達との楽しい時間に、わざわざ声を潜めて「あの人ひとりだよ」なんて言いますか?
また、近年はひとりカラオケ、ひとり焼肉など、ひとりで行動することを好む人が増えています。今更後ろ指を指されるような趣味ではないのです。自分が気にしているから、過剰に気になってしまう事もあります。ひとりですけど、なにか?くらいの気持ちで、堂々と胸を張っていましょう。

ひとり旅の注意点

ひとり旅では常にひとりで過ごします。見慣れぬ土地で、旅人としてひとりであちこちを巡るのは非常に楽しいですが、同時にひとりならではの危険性もあります。そういう点をしっかりと理解し、対策をした上でひとり旅を楽しみましょう。
日本は治安の良い国ですが、犯罪が全く起きないわけではありません。夜遅くにひとりで道を歩いていたら、それ相応の危険があります。特に女性の方は、暗くなった後や人通りの少ない道は出来る限り避け、交通機関を利用するようにしましょう。
また観光地の歓楽街にはトラブルの種も多く潜んでいます。人目があって明るい道を選び、裏路地や外れの方はなるべく避けましょう。キャッチなどに声を掛けられても、問題のないお店かどうかを確かめてから決めましょう。
ひとり旅では、自分の身を守る事が出来るのは自分だけです。事前に旅先の治安や避けた方が良い場所などを調べて、安全に楽しく旅が出来るよう、準備を怠らないようにしましょう。

最後に

いかがでしたか?今回は簡単にではありますが、ひとり旅のメリットや注意点をご紹介いたしました。
今のご時世では、旅に出る事はどうにも躊躇われますよね。ですがいつか、また、自由に旅が出来る日が来ます。それはひとり旅でも、勿論家族や友人のと旅でも、素晴らしい事です。その日を楽しみに、今から行きたい場所のリストアップなどを始めてみませんか。
そして今回のブログをきっかけに、ひとり旅に興味を持って頂けたら幸いです。

それでは、今回はここまで。
今後とも、MEプロモーションをよろしくお願いいたします。