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【初心者でもできる】
写経に挑戦しました

2022.10.27

日常

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こんにちは、
クリエイティブ制作部の永原です。

今回はタイトルにもあるようにおうち時間を充実させるべく、写経に挑戦したことについてお伝えしていければと思います。

写経をしてみる

まず、皆さんは写経をされたことはありますでしょうか?
一言で表すとすると、お経を書き写すこと=写経、と言われています。本来、写経は優れた功徳があるとされ、修行の一環として行われるものです。
大師さまの残された文章の中にも、弘仁九年の春、天下に疫病が流行し、嵯峨天皇が般若心経を写経して祈願され、その功徳によって疫病が治まったとされているそうです。

私は受験合格祈願として過去に一回だけやったことがあり、今回で二回目になります。

今回やりたいなと思った動機はとても不純なのですが、何か熱中できてゆっくりとした時間を過ごしたいなということだけでした…(熱心な信仰者というわけではないので、仏教に関しては詳しくなく、あまり触れられないことをご了承ください…)
何か気軽に始められるかつ真剣に取り組めるものは無いかと考えた末に、たどり着いたのが写経です。

前回やった当時は墨を用意してお手本を下敷きにしましたが、再チャレンジとなる今回は書道の道具が手元にありません。そこで、何か手軽に始められる方法はないかと探したら、本屋さんで出会うことができました。

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新訂 心を整える般若心経 はじめての写経
発行所:株式会社リンゲージワークス

写経や般若心経に関する説明書き、お手軽に始められる写経紙、筆ペンが全てセットになっているものが売られていたためこちらを購入いたしました。
売り場としてはペン習字教本や大人の塗り絵などと同じ棚で、趣味関連の本が並んでいるところを探すと見つかるかもしれません。シリーズとして写経紙だけのものもあるようなので、筆ペンが家にあるという方はそちらを購入してもよいと思います!

写経とは

写経の目的はまず「仏陀と一心同体になること」のようですが、私が受験合格祈願の際にやったようにお願い事を書いて納経するという面もあります。
お墓参りやお寺に行った際に自分自身の安心や亡くなった方への菩提のために仏様へ向かわれるかと思いますが、同時に家内安全など何かしらの願いを込めて向かうこともあります。
それと同じで、写経も般若心経を書き写したあとお願い事を書き入れて納経することができます。今回私が購入した冊子も真言宗のお寺に納めることができるようです。

「写経」というと、少し敷居の高さを感じてしまいがちかと思います。
私も挑戦したいなと思った動機が高尚なものではないので、正直ためらいがなかったわけでもありません。
しかし、購入した冊子には「理解できなくても良いのでとにかく書いてみることです。…まずは何も考えずにやってみること。あとで考えればよいのだし、そうすることできっと何かが出てくるはずです。」(裏表紙)と書かれておりました。きっかけは何にせよ受け入れてくれているような感じがして、やってみたいと思ったなら何も考えず挑戦してみようと思い立ち、今に至ります…!

今回はゆっくりとした時間を過ごすことが目的なので、般若心経がどのような内容なのかは特段触れないでいこうかと思います。もちろん、説明書きには丁寧に写経の功徳や般若心経の全文解説がありましたので、気になる方はぜひ調べてみてください。
私も写経を終えたあとにゆっくり読んだのですが、優しい文章で現代語訳がされていたためとても読みやすかったです。

実際に写経をしてみる

今回はあらゆる道具がセットになった冊子を購入したため、自分自身で準備することやものはありませんでした。
ただ、筆で書くときは書道用の下敷きがあったため何も気にしなかったのですが、今回のように筆ペンを使って書き写すタイプですと、机の表面が凸凹していないか確認はした方が良いかもしれません。筆ペンに慣れている方であれば大丈夫かもしれませんが、ボールペンなどと違い筆圧が如実にでるため、力が均等に加えやすい環境を整えておくことをおすすめします。また、筆圧や筆運びのスピードにもよりますが、写経紙が裏写りしてしまうので、気になる方は予め何か敷いておいた方がよいかもしれません。

写経を実際にやるときはおそらく3タイプに分けられます。

  • お手本を横において写経紙に書くタイプ
  • お手本を下敷きにして、写経紙に書くタイプ
  • 既にお手本が書かれた写経紙を使って、なぞるように書くタイプ

今回私が購入した冊子では、三番目のタイプである「なぞり書き写経紙」がセットになっていました。般若心経の中には難しい漢字もあるので、お手本を横に置くタイプだと誤字脱字をしてしまいそうだなと、初心者には大変ありがたい仕様でした。そのため、初めて挑戦する場合は後者の2パターンで写経を行うと良いかと思います…!

今回は雰囲気を出すため横でお香を焚きながらやってみました。
(お香は無印良品で購入したゆずの香りのものになります、お手頃価格で揃うのでこちらもおすすめです)

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筆ペンについてあまり詳しくないのですが…セットでついていた筆ペンはペン先が柔らかくすっと筆圧が加えることができつつ、力を入れたあとすぐ戻ったのでかなり書きやすかったです。

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実際書き始めると予めそのつもりではあったものの、想像以上に書くスピードはゆっくりになります。筆の入りやはらい、角など普段筆ペンを使うことが無い身としては気を使う部分が多く、一行書くのにも10分はかかりました…

ただ、最近すごく真剣になって一つのことに取り組んだ事があったかなと考えると久しぶりの感覚で、ほどよい疲労感と背筋を伸ばし続けたことによる腰の違和感を抱えながら進めていきました。(普段どれだけ姿勢が悪いのかも実感しました…)

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書いた日と名前まで書いたら完成です!
(本当は願い事を日付の前に書きますが、ぱっとお願い事が思いつかなかったので空白にしています)
なぞり書き写経紙による初挑戦ではありましたが、全て書ききるまで約1時間半かかりました。やはり書きはじめの数行は緊張と筆ペンへの慣れなさから線が少し不安定ですね…

最後の方になると若干の慣れがでてきて、我ながらはねやはらいが少し上手くできたものもあるかなという印象です。それでも全体を通して筆圧のかけ方は圧倒的にボールペンなどと違うため難航しました…
字をきれいに書くことが目的では無いにしろ、いざ始めると少しでも上手に書きたいと思ってしまい少し写経の趣旨から外れてしまったな、という点は反省です。

写経をやってみての感想

実際にやってみて、ですが正直疲れました…笑
普段の姿勢の悪さを実感し慣れない筆ペンをとり、楽をして休むという意味でのゆっくりとした時間は過ごせていません。

それでも一つのことに集中する時間を作り、周りを何も気にせず向かうという貴重さも感じる事ができました。常に画面と情報に溢れた生活を送っていると中々ない経験だなと思います。
あとは先程趣旨から外れたと挙げましたが、純粋に字を丁寧に綺麗に書こうとする面白さも久々に得ることもできました。数年前に暇つぶしでペン習字教本を進めていたこともあるのですが、たまにはペンをとって手を使って書くという作業もいいなと。字を書く機会が学生の頃と比べたら圧倒的に減っているので、新鮮な気持ちになることができました。

スマートフォンやPCから離れる時間を作る「デジタルデトックス」という言葉がありますが、紙にひたすら向かうということで、それをしてみたいなという時には写経も選択肢の一つになると思います。

まとめ

今回は写経に挑戦したこととどのような点でおすすめなのかご紹介してきました。
人によってはあまり身近なものではないので、機会が無いとできないものだと思います。しかし、何か新しいことに挑戦したいという方や集中するもの・時間を作りたいという方にはぜひおすすめしたいです!
おうち時間の過ごし方の一つとして写経を始められるのもいかがでしょうか?
私はもっと練習して、良いものができたら実際に納経してみたいなと思います。

今回はここまで、
最後までお読みいただきありがとうございました。