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「空の日」とは

2020.09.17

日常

こんにちは、マーケティング部の松本です。
突然ですが、9月20日が何の日かご存知でしょうか?私も先日初めて知ったのですが、9月20日は「空の日」という記念日なんです。空の日、なんだか素敵ですよね。今回はその「空の日」についてご紹介出来ればと思います。お付き合い頂けると幸いです。

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「空の日」とは

「空の日」とは、1940年(昭和15年)に制定された「航空の日」を起源とする記念日です。1911年9月20日に、山田猪三郎が開発した山田式飛行船が滞空時間1時間の東京上空一周飛行をしたのを記念して制定されました。第2次大戦終戦に伴い一時休止されましたが、その後1953年に再開され、平成4年に民間航空再開40周年を記念すると同時に、民間航空の意義と役割について広く国民の理解を得ていくため、より親しみやすい呼び名ということで、現在の「空の日」に改称されました。
さらに、より多くの国民に航空への理解と関心を高めてもらうという趣旨で「空の旬間」が9月20日から30日に設けられ、空の日を挟むこの期間には全国各地の空港などで航空に関するさまざまな催し物が実施されるようになりました。
「空の日」のシンボルキャラクターである「くにまるくん」は「空の日」に改称されると共に設定され、「9(く)月2(に)0(まる)日」という由来で命名されたのだとか。
9月20日である事に特別な意味はないとされていますが、3月10日の陸軍記念日や5月27日の海軍記念日が春に行われるため時期をずらして秋に、更にその中から晴れの特異日である9月20日を選んだと言われています。

「特異日」とは

特異日(とくいび)とは、その前後の日と比べて偶然とは思われない程の高い確率で、特定の気象状態(天気、気温、日照時間等)が現れる日のことを指します。特異日は世界的に認められた概念で、英語では「シンギュラリティ」(singularity)と呼ばれています。

特異日が起こる原因については未だはっきりと解明はされていませんが、幾つかの仮説は立てられています。
例えば、地球の外に原因を求めるもの。彗星が太陽に接近して尾ができるのは表面の物質が太陽の熱で気化して太陽風や光圧で飛ばされるから、ですよね。そのため、彗星の通過した後には細かな宇宙塵の帯が残り、彗星が地球の軌道を横切った場合は地球は毎年ほぼ同じ時期に彗星の残した塵の帯の中を通ることになります。それは流星雨のような現象をもたらすと共に地球の天気現象にも影響して、それが特異日の原因となっている、という説があります。
また、地球内に原因を求める説も存在します。季節変化によって大気の大きな流れがある特別の日に急に変わり、それが特異日だ、という説です。
一方、特異日には直接的な原因は存在しない、単なる偶然だと言われる事もあります。サイコロのそれぞれの目が出る確率は6分の1だということは広く知られていますが、それは多くの試行を行った場合のことですよね。少ない回数では特定の目が続けて出たり、集中したりします。本当に6分の1なのか、と疑問に思った経験は誰にもあるのではないでしょうか。また、乱数表や、非常に優れた乱数とされる円周率でも、所々に特定の数が集中したり連続することが見られます。これを「群発生」と言うのですが、特異日も実は単なる群発生に過ぎない、偶然の産物だという説も、存在しているのです。

上記のような説では、特異日について部分的に説明することはできますが、多様で数も多い特異日をすべてその説の範疇に収めるのは難しいと言われています。なので、特異日が発生する原因については、今もなお解明されていないのです。

特異日とは永久的に固定されるものではなく、長周期の変動が見られるものも多く存在します。例えば、晴れの特異日とされる文化の日(11月3日)は、第2次世界大戦前は確かに晴天の回数が多く特異日とされていましたが、1950年代から1960年代初めにかけては雨が降る事が増え、気象学関係者の間では特異日から外す意見も出ていたのだとか。その後持ち直し、晴れることが多くなったことから今も特異日とされています。また台風の特異日である9月26日は、1950年代は洞爺丸台風・狩野川台風・伊勢湾台風のような顕著なものを代表に台風の接近・上陸が多かったのですが、1960年代からその傾向は弱まり始めて、今は本当に特異日と言えるのか疑問視されているようですね。
こうした変動の理由は、特異日の発生原因がそもそも不明であるため、未だ謎のままです。

日付 内容
1月16日 晴れの特異日
3月14日 晴れの特異日
3月30日 雨の特異日
4月6日 花冷えの特異日
6月1日 晴れの特異日
6月28日 雨の特異日/東京では53%の確率で雨が降る
7月17日 雨の特異日
8月18日 猛暑の特異日
9月12日 雨の特異日
9月17日 台風襲来の特異日
9月26日 台風襲来の特異日
11月3日 晴れの特異日

最後に

いかがでしたでしょうか。今回は9月20日の「空の日」という記念日について、簡単にですがご紹介させて頂きました。空の日の由来も勿論ですが、特異日という言葉について、私は今回初めて知りました。各国が重ねてきた非常に長い歴史や日々と、気象に関する研究の成果である統計から導き出される「特異日」、なんだかとても素敵ですよね。これから特異日について頭の隅に留めておくと、その日の天気予報を見た時に「ああ、今日は晴れの特異日らしく晴れなんだな」などと思う事も出来そうです。みなさんも、ぜひ少し意識して、毎日の天気予報を見て貰えると、日々のルーチンワークも少し楽しみになるかもしれません。

今後とも、MEプロモーションをよろしくお願いいたします。