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Google広告のアップデート
-マッチタイプ-
2021.03.04
マーケティング
こんにちは、マーケティング部の松本です。
先日、Google広告から新たなアップデートのお知らせがありました。それも広告運用の要とも言える、キーワードのマッチタイプに関するアップデートです。今回はそのアップデートについて、簡単にご紹介出来ればと思います。お付き合い頂けると幸いです。
アップデート内容
2月4日に発表されたアップデートの内容は、Google広告のキーワードのマッチタイプである「フレーズ一致」と「絞り込み部分一致」の仕様を変更し、また絞り込み部分一致を段階的に廃止してマッチタイプを簡素化していく、というものでした。諸外国では2021年2月中旬以降に実施されて行く予定ですが、日本語への適用は2021年7月以降の予定です。
アップデートの要因としては、2019年にキーワードの類似パターンに「意味の一致」が含まれるようになった事が挙げられます。そのため、絞り込み部分一致とフレーズ一致のカバー範囲の多くが重複するようになりました。今回のアップデートでは、実質の機能が限りなく近くなったその2つのマッチタイプを統合することが目的です。
Googleの機械学習の精度は近年非常に高まっており、現在では単なる文字列の一致だけではなく、ユーザーの検索意図まで高度に読み取れるようになりました。その結果として、よりユーザーの検索意図に一致した最適な広告を表示させ、サービスの利便性を高めたいというのがGoogleの狙いではないでしょうか。
フレーズ一致の変更内容
フレーズ一致と絞り込み部分一致のマッチング動作が同一化され、設定しているキーワードと類似した意味を含む検索語句は広告の表示対象となります。
これまでのフレーズ一致は「登録したキーワードと同じ語順の検索語句、及び類維持パターン」の検索語句に対して広告が表示されていましたが、このアップデートで「語順が異なっていても意味が同じ」である検索語句に対しても広告が表示されるようになります。
また、これまではフレーズ一致の対象外であった「語句の間に登録していない語句が入った」検索語句に対しても、広告が表示されます。
フレーズ一致の変更内容
フレーズ一致と絞り込み部分一致のマッチング動作が同一化され、設定しているキーワードと類似した意味を含む検索語句は広告の表示対象となります。
これまでのフレーズ一致は「登録したキーワードと同じ語順の検索語句、及び類維持パターン」の検索語句に対して広告が表示されていましたが、このアップデートで「語順が異なっていても意味が同じ」である検索語句に対しても広告が表示されるようになります。
また、これまではフレーズ一致の対象外であった「語句の間に登録していない語句が入った」検索語句に対しても、広告が表示されます。
絞り込み部分一致の変更内容
既存の絞り込み部分一致キーワードは、新しいフレーズ一致と同じマッチング動作で引き続き利用する事が出来ますが、新たに絞り込み部分一致でキーワードを追加する事は出来なくなります。また、これまでのように登録するキーワードの一部のみを絞り込み部分一致で登録する事も出来なくなります。
具体例
フレーズ一致キーワード 「東京から神奈川までの引越しサービス」及び絞り込み部分一致キーワード 「+引っ越し +サービス +東京 +まで +神奈川」の広告表示範囲
検索語句 | フレーズ一致 | 絞り込み部分一致 | アップデート後 |
---|---|---|---|
格安 引越しサービス 東京から 神奈川まで | ○ | ○ | ○ |
東京の企業 引越しサービス 神奈川まで | × | ○ | ○ |
引越しサービス 神奈川 から 東京 まで | × | ○ | × |
アップデートへの対応
絞り込み部分一致の今後の扱い
絞り込み部分一致は今後、段階的にサポートが廃止されます。それに伴い、下記の注意点を留意の上、対応を進める必要があります。
- 既存の絞り込み部分一致キーワードの入札単価は引き続き編集が可能だが、テキストを変更すると自動的にマッチングがフレーズ一致に変更される。
- 既存の絞り込み部分一致キーワードをフレーズ一致に変換するとそれまでのパフォーマンスデータは引き継がれない、また変換することのパフォーマンス上のメリットは存在しない。
- 2021年内に、絞り込み部分一致からフレーズ一致への変換を手軽に行うためのツールがGoogleからリリースされる予定です。
キーワード・除外キーワードの追加
上述した通り、新しい仕様では既存のフレーズ一致でも語順の異なる検索語句に対して広告が表示されます。また、絞り込み部分一致では検索語句が含まれていても意味が一致しなければ広告が表示されなくなる可能性が高いです。
その為、トラフィックが増減する場合がありますので、それに対応して検索語句レポートを確認し、キーワードと除外キーワードを追加する必要があります。
除外キーワードの仕様
除外キーワードにおけるマッチングの仕様は変更されませんので、今回のアップデートによる影響はありません。
終わりに
このように、Google広告を始めとした広告媒体では影響の大きなアップデートが随時実施されています。しかし、普段から新しいニュースに対してしっかりとアンテナを張っていなくては、自然と耳に入ってくるようなものではありません。また、アップデートの内容によっては知らされた時点からしっかりと対応策を考えておかなくてはならない場合もあります。人伝に「そういえば」で知らされ、その時点ではもう遅い、なんてことにならないよう、しっかりと情報収集をしなくてはならないと個人的にも改めて肝に銘じる良い機会になりました。
またアップデート後に仕様について特筆すべき事があれば、改めてブログとして纏められればと思っています。それでは、今回はここまで。
今後もMEプロモーションをよろしくお願いいたします。