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Googleファインド広告とは

2023.02.16

マーケティング

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こんにちは、マーケティング部の松本です。
近年、個人情報の取り扱いに対する規制が厳しくなり、リマーケティング広告が出しにくくなったと感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ユーザーの情報に基づいて配信する広告はターゲティング精度が高く、ユーザーへのアプローチには最適です。どうにか規制の厳しいリマーケティング広告以外にユーザーの情報に基づいた広告はないか、と模索していたところ、ファインド広告が適しているのではないかと思い至りました。
今回はファインド広告について、簡単にではありますがご紹介できればと思います。お付き合い頂けますと幸いです。

ファインド広告とは

ファインド広告とは、1つのキャンペーンでGoogleが保有するサービス内の広告枠に配信できる画像動画広告のことです。Google検索アプリのディスカバリー、YouTube、Gmailへの配信が可能であり、ユーザーのGoogleアカウントに蓄積された検索履歴やサイト閲覧履歴、動画の視聴履歴といったユーザーのデータを元に、高い精度でパーソナライズされた広告配信を行うことができます。

画像1

(参照:Google広告ヘルプ「ファインド キャンペーンについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/9176876?hl=ja)

ディスプレイ広告との違い

Googleが提供するディスプレイ広告(GDN)との違いは以下の4点です。

  • 配信面
  • クリエイティブ
  • ターゲティング
  • 課金形態

配信面

GDNの配信面は数多くの外部メディアサイトが主ですが、ファインド広告はGoogleが保有するサービスのみが対象となっています。認知度向上やお問い合わせ数の拡大などを考えた時、ブログやメディアサイトなどの無数の外部サイトへ掲載される方が良いのではないかとも思えるのではないでしょうか。しかし、ファインド広告の配信面のメリットは、配信面が「利用者が多く使用頻度も高いアプリケーション」であることが保証されている点です。
多くのユーザーが集まるプラットフォームへ、Googleアカウントに紐づいている各々の興味関心情報を元にバナーが配信されます。GDNの配信面であるメディアサイトなどは数が多くはありますが、アクセス数が莫大なものから月間アクセス数が数回だけのものまで、幅広く存在します。しかし、ファインド広告が配信されるGoogleのアプリケーションは利用者数も多く、利用頻度も高いユーザーが多いのが特徴です。アプローチが可能なユーザー数は、全体で最大30億人とも言われています。

クリエイティブ

GDNの場合、ひとつの広告枠に表示されるクリエイティブは基本1点のみとなりますが、ファインド広告の場合は「カルーセル」と呼ばれるフォーマットを用いて、複数の画像動画を設定することができます。表示される画像が1枚の広告と、複数の画像が表示されるカルーセル形式の広告の両方を設定する必要があります。

表示される画像が1枚の広告のアセットの仕様

項目 仕様の詳細 設置可能数
最終ページURL ランディングページのURL 1
広告見出し 最大半角40文字(全角20文字)
※少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内
3~5
※推奨5
説明文 最大半角90文字(全角45文字) 3~5
※推奨5
お店やサービスの名前 最大半角25文字(全角12文字) 1
行動を促す
フレーズのテキスト
11個のメニューから選択
※「自動」に設定することで、最大パフォーマンスが得られるよう最適化されたフレーズが自動で選択される
1
横向きの画像 比率 1.91:1
※1200×628ピクセル/最小600×314ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
1個以上
※推奨3
スクエア画像 比率 1:1
※1200×1200ピクセル/最小300×300ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
1個以上
※推奨3
縦向きの画像 比率 4:5
※960×1200ピクセル/最小480×600ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
※縦向きの画像はYouTubeには表示されない
0個以上
※推奨1
スクエアロゴ 比率 1:1
※1200×1200ピクセル/最小128×128ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
※透明な背景を推奨
1個以上
※推奨1

カルーセル形式の広告のアセットの仕様

項目 仕様の詳細 設置可能数
最終ページURL ランディングページのURL
※画像ごとに設定可能
1
モバイルページURL モバイルデバイスからクリックしたユーザー向けのランディングページのURL
※画像ごとに設定可能
任意
広告見出し 最大半角40文字(全角20文字)
※少なくとも1つは半角15文字(全角7文字)以内
※画像ごとに設定可能
3~5
※推奨5
説明文 最大半角90文字(全角45文字) 3~5
※推奨5
お店やサービスの名前 最大半角25文字(全角12文字) 1
行動を促す
フレーズのテキスト
11個のメニューから選択
※「自動」に設定することで、最大パフォーマンスが得られるよう最適化されたフレーズが自動で選択される
1
カード画像 比率 1.91:1
※1200×628ピクセル/最小600×314ピクセル

または比率 1:1
※1200×1200ピクセル/最小128×128ピクセル

いずれも最大ファイルサイズ5MB
2~10
※推奨2
ロゴ 比率 1:1
※1200×1200ピクセル/最小128×128ピクセル
※最大ファイルサイズ5MB
※透明な背景を推奨
1

ターゲティング

ファインド広告はGDNと同じく、ユーザー属性や興味関心などでターゲットを絞ることが可能です。しかし、ファインド広告ではGDNのようにキーワードプレースメント指定による配信面のターゲティングはできません。

課金形態

GDNの課金形態はクリック課金、もしくはインプレッション課金ですが、ファインド広告では掲載場所によって課金のタイミングが異なります。配信面がGoogle検索アプリのディスカバリーとYouTubeの場合は「Webサイトへ遷移したクリック」、Gmailの場合は「最初のクリック」が対象となります。Gmailが「最初の」と指定されているのは、Gmailで広告をクリックしてWebサイトへ遷移するにはクリックを2回する必要があるからです。

ファインド広告のメリット

1つのキャンペーンで幅広いユーザーへのリーチが可能

YouTubeやGmailなど、Googleが保有するサービスの中でも特に利用者の多いアプリケーションへ配信するため、かなり多くのユーザーに広告を届けることができます。Google公式ヘルプによると、最大30億人のユーザーにアプローチが可能であり、認知拡大に非常に効果的な広告です。

ターゲティングの精度が高い

ファインド広告では、ユーザーがログインしているGoogleアカウントに蓄積された「検索履歴」や「動画視聴履歴」などの、ユーザーの実際の行動に基づいたデータを使用することで、近年規制の厳しくなっているCookieを使用しなくても、興味関心の高いユーザーを高い精度で狙うことができます。

検索広告では狙えないユーザーにアプローチが可能

検索広告は、あくまでもユーザーが検索という行動を起こした場合にのみアプローチできる広告です。ファインド広告ではユーザーが行動を起こす前の、比較検討認知前の段階でアプローチすることができます。そのため、検索広告とあわせて配信を行うことで、見込みの高いユーザーを幅広く狙うことができます。

ファインド広告のデメリット

配信面の指定はできない

ファインド広告はGoogleのAIによって最適な配信面が自動で選ばれるという仕組みになっています。そのため、YouTubeのみ、もしくはGmailは除外したい、といった配信面の指定はできない仕様となっています。また、スマホやPCのみのデバイスの指定や、ディスプレイ広告のように関連性の高いサイトに広告を表示させるコンテンツターゲティングなどもできません。

審査が厳しい

ファインド広告はGDNに比べると審査が厳しい傾向にあります。Googleが保有するサービス内に掲載されるためか、広告の信頼性が重視され、GDNでは審査に通ったのにファインド広告では不可となるということが起こり得ます。
Googleの掲載基準に適さないものは当然ですが、不快なもの、挑発的なもの、また画像内にボタンなどを配置してクリックを促すようなものも、低品質なクリエイティブと見なされる可能性があります。

設定できない項目が複数存在

前述した配信面以外にも、ファインド広告では設定できない項目が存在します。基本的にはマーケティング目標、入札単価、予算単価設定を設定することで、Googleの方で自動的に最適な広告掲載を行う仕様になっています。設定できない項目は以下の通りです。

  • 個別単価設定を使った入札戦略
  • 配信方法
  • モバイル デバイス ターゲティング
  • プレースメント ターゲティング(プレースメントの除外を含む)
  • フリークエンシー キャップ
  • 広告のローテーション
  • コンテンツ ターゲット

終わりに

ファインド広告は近年、Cookieを中心とした個人情報の取り扱いに関する規制が厳しくなったことから注目が集まっている広告です。Cookieを利用するのではなく、あくまでもGoogleアカウントに蓄積されたデータを用いてGoogleの保有するアプリケーション上に広告を掲載するため、その広告には信頼性が強く求められる傾向にあります。
最大30億人のユーザーにアプローチが可能な広告を逃す手はありませんよね。弊社ではこれまで大きくアピールをしていなかった広告ですが、これからは積極的にクライアントへのご提案に組み込んで行こうと考えています。また今後もアップデートや機能の追加があるでしょうから、情報収集を怠らずにいきたいと思います。

それでは、今回はここまで。
今後ともMEプロモーションをよろしくお願いいたします。