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MLBについて

2024.04.11

日常

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こんにちは、制作部の宮下です。

前回のブログ(野球観戦を楽しむために)では野球のルールや用語について説明したので、今回は本場の野球であるメジャーリーグ(MLB)について紹介したいと思います。

MLBとは

MLBは「Major League Baseball」の略称でアメリカとカナダに拠点を置く30球団で構成されるプロ野球リーグのことです。アメリカンリーグとナショナルリーグの2リーグ各15チームに分かれており、さらに各リーグの中で「西地区」、「中地区」、「東地区」に分かれています。各地区は5チームずつに分かれレギュラーシーズンで地区優勝を争っています。

アメリカンリーグとナショナルリーグは日本のプロ野球(NLB)の「セ・リーグ」、「パ・リーグ」と似たようなものになります。異なる点としては、リーグ発足の経緯とMLBでは両リーグ共にDH制(指名打者制)がある点です。

NLBに2リーグが存在する経緯は、元々1リーグだった日本野球連盟に、新球団として加盟申請を行った毎日オリオンズ(現在の千葉ロッテマリーンズ)を巡り、加盟賛成派と加盟反対派に分かれたことから2リーグに分裂し、2リーグ制で運営が行われるようになりました。
MLBではNLBと異なりそれぞれ別のリーグだったアメリカンリーグとナショナルリーグがメジャーリーグに加盟することで2リーグ制での運営が開始されました。

また、DH制(指名打者制)はNLBではDH制の有無についてはリーグで決まっていますが、MLBでは2022年にナショナルリーグにDH制が導入された事により、両リーグとも全試合でDH制が適用されています。
※DH制とは投手に代わって打席に立つ打撃専門の出場選手のことです。

MLB各リーグの違い

ナショナルリーグ アメリカンリーグ
開始年 1876年 1901年
前身 ナショナルアソシエーション ナショナルリーグ傘下のマイナーリーグであるウェスタンリーグ
チーム数 15チーム 15チーム
DH制 2022年から正式に導入 1973年に新規導入

アメリカンリーグ

西地区 中地区 東地区
ヒューストン・アストロズ シカゴ・ホワイトソックス ボルチモア・オリオールズ
ロサンゼルス・エンゼルス クリーブランド・ガーディアンズ ボストン・レッドソックス
オークランド・アスレチックス デトロイト・タイガース ニューヨーク・ヤンキース
シアトル・マリナーズ カンザスシティ・ロイヤルズ タンパベイ・レイズ
テキサス・レンジャーズ ミネソタ・ツインズ トロント・ブルージェイズ

ナショナルリーグ

西地区 中地区 東地区
アリゾナ・ダイヤモンドバックス シカゴ・カブス アトランタ・ブレーブス
コロラド・ロッキーズ シンシナティ・レッズ マイアミ・マーリンズ
ロサンゼルス・ドジャース ミルウォーキー・ブルワーズ ニューヨーク・メッツ
サンディエゴ・パドレス ピッツバーグ・パイレーツ フィラデルフィア・フィリーズ
サンフランシスコ・ジャイアンツ セントルイス・カージナルス ワシントン・ナショナルズ

MLBの年間スケジュール

スプリングトレーニング

MLBでは2月中旬から3月下旬までスプリングトレーニングが行われ、4月から9月まで公式戦であるレギュラーシーズンが行われます。スプリングトレーニング中の試合はオープン戦と呼ばれレギュラーシーズンが開幕されるまで行われますが、レギュラーシーズンに参加できる選手登録枠の26人を選ぶための試合が行われます。

レギュラーシーズン

レギュラーシーズンは4月から9月にかけて全162試合が行われます。またレギュラーシーズン中の7月にはオールスターゲームが行われ、MLBのスター選手が集まって試合が行われるためとても盛り上がります。ちなみにオールスターに参加できる選手はファン投票で決まるため、もし気になっている選手がいたら応募してみてください!
オールスターが終わるとポストシーズン進出に向けて緊張感の増す試合が増えていきます。
ポストシーズンは各リーグで行われ、レギュラーシーズンで優勝した各地区優勝の3チームと、それ以外の12チームのうち勝率の高い2チームが出場権を得ることができます。

ポストシーズン進出条件/各リーグ

①地区優勝の3チーム
②地区優勝の3チームを除いた12チーム中、年間勝率の高い上位3チーム(ワイルドカード)

ポストシーズン

10月に入るとポストシーズンが始まり、ポストシーズンに進出した各リーグ6チーム、全12チームで試合が行われます。
ポストシーズンはワイルドカードシリーズ(3戦2勝制)、デビジョンシリーズ(5戦3勝制)、リーグチャンピオンシップ(7戦4勝制)の順に戦い、リーグチャンピオンを決定します。リーグチャンピオンチーム同士がワールドシリーズ(7戦4勝制)で戦い、勝利チームがワールドチャンピオンとなります。

①ワイルドカードシリーズ(WCS)/各リーグ

・「ワイルドカード勝率1位チーム」vs「ワイルドカード勝率2位チーム」
・「地区優勝勝率3位チーム」vs「ワイルドカード勝率3位チーム」

勝者がディビジョンシリーズに進出します。

②ディビジョンシリーズ(DS)/各リーグ

・「地区優勝勝率1位チーム」vs「ワイルドカード勝率1位vs2位の勝者」
・「地区優勝勝率2位チーム」vs「地区優勝勝率3位vsワイルドカード勝率3位の勝者」

勝者がリーグチャンピオンシップに進出します。

上位2シリーズを地区シリーズと呼び、各リーグで試合が行われます。

③リーグチャンピオンシップシリーズ(LCS)

地区シリーズを勝ち上がった2チームで試合を行い、勝者がワールドシリーズ(WS)に進出します。

④ワールドシリーズ(WS)

両リーグのチャンピオン同士で試合を行い、勝者が全30チームの頂点となりワールドチャンピオンになります。

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出典:MLBのポストシーズンについて

昨年のワールドシリーズはレンジャーズとダイヤモンドバックスが戦い、レンジャーズがチャンピオンとなりました。

以上でシーズンの試合は終了となります。MLBではシーズン中に試合が行われない日がありますが、各チームの球場までの距離は長く時差も最大3時間あるため、ほとんどが移動日になります。また、全試合で引き分けがなく勝敗が続くまで試合が行われるため選手にとってかなり大変ですが、全ての試合が魅力的なので皆さんも是非観戦してみてください!

ここまでMLBの仕組みについて紹介しましたが、最後にMLBの豆知識を皆さんにお伝えしようと思います。

MLBの豆知識

MLB観戦を行う上で知っておくとさらに楽しめる豆知識を紹介します。

セブンス・イニング・ストレッチ

セブンス・イニング・ストレッチとはMLBの試合中に行われるもので、選手・観客共に小休憩を取る時間です。
試合中の7回になってホームチームの攻撃が始まる直前に、スタンドにいる観客がちょっとした背伸びや運動をして観戦で固まった身体をほぐします。そして、セブンス・イニング・ストレッチをしながら、「私を野球に連れてって」を合唱することが伝統となっているのです。

このストレッチが始まったきっかけは諸説ありますが、1910年にワシントンで行われた公式戦開幕試合で第27代大統領であるウィリアム・ハワード・タフト大統領が7回の攻撃時に背伸びをして立ち上がったことが始まりとされています。警備員が敬意を表し一緒に立ち上がりましたが、観客がそれをまねしてこの伝統が残ったようです。

また、ストレッチと同時に歌われるようになった「私を野球に連れてって」にもきっかけがあります。1968年にシカゴ・ホワイトソックスの球団所属のアナウンサーだったハリー・キャレイ氏がスタジアムで「私を野球に連れてって」を歌ったことにより、その行為が広く浸透していったとされています。
MLBの試合では7回に必ず軽くストレッチをしながら歌を歌うので、本場で観戦する際には是非歌を覚えて観戦してみてください!

おわりに

今回のブログではMLBの仕組みや試合のスケジュールについて紹介しました。
MLB独自の野球ルールや面白い観戦ルールがあるので是非調べてみてください!