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【番外編】
GTMのバージョン機能とは

2021.08.13

データ解析
GTMを学ぼう

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こんにちは!データ解析チームの豊嶋です。

これまでGTMの「実践編」の中で、様々な観点からGTMの設定~公開までの流れを説明してきました。
その中の「公開」の段階で「バージョンの作成」という項目があったのはご存知でしょうか?
「実践編」の記事内では軽くしか触れることができませんでしたが、バージョンはGTMの設定内容をサイトに反映させる際に作成されるもので、内容をきちんと理解するととても使い勝手の良い便利な機能となっています。

そこで「GTMを学ぼう」の番外編第四回目は、GTMのバージョン機能について掘り下げて解説していきたいと思います。

バージョン機能とは

GTMにおけるバージョン機能とは、GTM上で設定したタグやトリガーなどの内容をサイトに反映させる際に作成される箱のことで、このバージョン内に設定した内容が全て記憶されます。
この作成されたバージョンを確認することで、過去にどのような変更を行ったかを一目で見ることが出来ます。
また、このバージョン機能があることで、何か設定にミスが生じた際にでも、すぐに以前の設定に戻すことが出来ます。

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バージョン機能の使用方法

それでは実際にバージョンを作成するまでの流れを、「実践編」のおさらいも兼ねて説明していきたいと思います。

①GTMの管理画面でタグやトリガーの設定を行う

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今回はバージョンの説明を行うため、タグやトリガーの設定が全て完了したという前提で進めさせていただきます。
詳細の設定方法に関しましては、こちらの記事を参考にしてください。
(Google広告のタグ設定方法を解説しています)

②プレビュー機能で設定した内容が正しくサイト上に反映されているか確認を行う

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プレビューモードの使用方法の詳細に関しましても、別記事に詳細を記載しておりますので、こちらをご確認ください。
「プレビュー」の確認が終わった後は、「公開」を選択しバージョンの作成画面に移ります。

③バージョンの詳細の記入を行う

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「バージョン名」に名前を記入、「バージョンの説明」に今回行った設定内容の詳細を記入していきます。
この際、誰が見てもバージョンの名前や設定内容が分かるように記入することを心掛けましょう。
記入が終わりましたら、画面右上の「公開」を選択し、設定した内容をサイトへ反映させます。

④保存されたバージョンが正しいか確認を行う

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サイトへ設定した内容が反映されると、上記の画像のような画面が表示されます。
ここで、反映された内容が正しいか再度確認を行います。この画面が表示されることで、ミスがあった場合はすぐに気づけるようになります。
設定内容に問題がなければ、バージョンの使用方法の説明は終了となります。

変更した内容をサイトに反映する度に「バージョン」の作成は必ず行われるため、流れを頭に入れておくと設定がしやすくなると思います。

バージョン機能のメリット

次にバージョン機能を利用することのメリットを説明していきます。

1.過去に行った変更を一目で見ることが可能

バージョン機能では、GTMの設定内容を変更し「公開」を行うたびに、バージョンが作成されます。

通常であれば、行った変更履歴を入念に確認し、実際の操作と照らし合わせたりと大変な作業になりますが、バージョンとして変更内容が保存されているため、その手間をかけずに済みます。

これにより、「いつ」「どのような」変更を加えたのかが一目で把握することができ、
設定に問題が生じた時や以前の設定を確認したい時にでも、すぐに対応することができます。

2.以前の設定に簡単に戻すことが可能

1.で述べたように過去のバージョン履歴の確認を行う事ができるのはもちろんですが、それだけでなく、以前のバージョンの設定に戻すことも出来ます。

バージョンの履歴を振り返り、戻したいバージョンを選択するだけと、とても簡単な操作になっています。

こちらもサイトに反映した設定に不具合が生じた場合にはすぐに対応することが可能です。
とても重宝したい機能になっています。

3.タグ管理の効率化

設定しているタグやトリガーが少ない場合は問題ありませんが、それらが多くなってくると管理画面上でのタグ管理が煩雑となります。
また、バージョン機能がない場合、以前のタグ管理状況を確認する際には更に手間がかかってしまいます。

しかし、バージョン機能では、各バージョン内のタグやトリガーの内容が分かりやすく整理されており、タグ管理がしやすくなっております。

これにより、タグ管理の工数が削減され、他の作業に時間を費やすことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
普段何気なく使用しているバージョン機能も、きちんと理解するととても便利な機能である事に気付いて頂けたかと思います。
作業量が多くなればなるほど、ミスもその分増えていってしまうので、設定したタグ内容の管理や修正をすぐに行えるバージョン機能は重宝していきたいなと思います。

それでは本日はこの辺りで。最後までお読みいただきありがとうございました。